米大統領選挙サイクルと米株価

鳥の目・草の目

米大統領選挙サイクルと米株価
~今年は年末に向けて緩やかな株価上昇基調か


 米国大統領選挙は、今年2012年は、11月6日(火)に予定されている。大統領選挙の結果は、同時に行なわれる議会選挙と合わせて、注目されるところだ。


 選挙で民主党、共和党、どちらが勝つか、ということとは別に、米国の景気や株価の動きは、大統領選挙の4年サイクル(大統領選挙年、大統領選挙の1年後、中間選挙年(※1)、大統領選挙の1年前、の繰り返し)と関連が深いと言われている。


 景気(実質経済成長率)については、1949年から2012年のデータの平均を大統領サイクルに合わせて計算すると(2012年はIMF(国際通貨基金)による予測値)、余り差はないものの、最低が中間選挙年の2.7%、最高が大統領選挙年の3.6%で、大統領選挙が行なわれる年が、景気が良くなる傾向があることがわかる。


 株価については、大統領選挙年が最も良いわけではない。サイクルに合わせて、年初来の株価椎数(S&P500)の動きを、1940年以降の平均値でみてみよう(図1)。すると、大統領選挙の前年が突出して良いことがわかる。これは、上述のように大統領選挙の年の経済が最も良いとすれば、株価はそれを先取りして、その前年に一番上昇率が高くなっているからだ、と解釈できる。


 なお、大統領選挙が行なわれた年に、年初から年末までどのように株価が推移したかを、大統領選挙年の米国株価の平均値でみると(図2)、当初冴えないスタートとなった株価が、第14週と第17週で2点天井をつけてから、第21週まで下押しし、その後は概ね年末に向かって上昇基調を維持したことがわかる。


 それに対して今年2012年は、年初から好調なスタートを切った点は過去と異なるが、第13週(3月30日の週)と第17週(4月27日に終わる週)で2点天井を形成し、第22週(6月1日に終わる週)まで下押ししたところが、過去の大統領選挙の傾向と似ていると言える。もし今後も、過去の大統領選挙の平均値と並行的な動きとなれば、年末に向けて緩やかながら堅調な米国株価の推移が期待できるだろう。



(※1)大統領選挙の2年後に、議会の選挙だけが行なわれる(議会選挙は2年ごと)。これを、中間選挙と呼ぶ。


(図1)


(図2)


以上