【IRアナリストレポート】三栄建築設計(3228)

~都心型3階建て木造住宅で業界No.1、ハウジングデベコンを推進~ポイント ・2013年8月期は、主力の3階建て木造住宅の市場開拓が進むのに加え、土地仕入れのシナジー(相乗効果)を活かしたマンション事業もピッチを上げてこよう、名古屋への展開も着実に地歩を固めており、拡大が見込めそうだ。粗利益率の低下にも歯止めがかかってくるので、経常利益ベースで53億円(前年度比+8.2%)は十分見込めよう。 ・2012年8月期の3Q累計は、経常利益で前年同期比-5.0%と減益になった。大震災の復興需要による影響に伴う分譲住宅の工期の遅れと、粗利益率の低下が主因である。4Q(6~8月)が季節的に一番の需要期であるが、翌期への工期のずれ込みが発生しており、2012年8月期(通期)の経常利益は前期を多少上回る水準に留まろう。 ・リーマンショック後に地価が下がったところを上手く仕入れたプラス効果は2011年8月期までで一巡し、当社の粗利益率は下がってきている。これは通常ベースに戻っているという見方ができ、当社のビジネスモデルに競争上変化が出てきたというわけではない。当社は、2012年8月に東証1部、名証1部に上場した。認知度はかなり高まっている。2013年8月期も引き続き最高の業績を達成しよう。 ・当社は、都心23区内に建てる3階建て木造住宅企業として、業界トップである。15~20坪の狭い土地を有効活用して、家賃並みの費用で、都心に近く便利な戸建て住宅を4000万円台で提供するビジネスモデルである。しかも、1戸1戸の家づくりを考え抜いて、オンリーワンの分譲住宅づくりを実践している。このニッチ戦略が功を奏して、年間1000棟を供給するという実績を作り、販売を委託している先である仲介業者から評価されるブランド力を付けてきた。 ・進行中の中期3カ年計画では、2014年8月期に売上高700億円、経常利益80億円を目標にしている。復興需要増に伴う人手不足から1年目の進捗が遅れており、今後は消費税のアップに伴う前倒し需要も変動要因となるが、今のところ、1年遅れでの達成は十分見込めよう。長期的には売上高1000億円、経常利益100億円以上を目指している。ニッチな市場戦略が広がりをみせ、業績の向上に結びつくにつれて、株式市場での評価も高まって行こう。 目 次 1. 特色 都心23区内の3階建て木造住宅で業界No.1 2. 強み コスト競争力と都市型ビルダーとしてのブランド力が一段と向上 3. 当面の業績 ピーク利益の更新が続く 4. 中期経営計画 住宅総合生産企業「ハウジング デベコン」を推進 5. 企業評価 差別化戦略で名阪の市場開拓に挑戦


三栄建築設計(3228)

企業レーティング
B

株価(2012年8月30日)
743円

PBR
1.12倍

ROE
21.5%

PER
5.9倍

配当利回り
3.0%

時価総額
158億円(21.22百万株)

総資産
38886百万円

純資産
12505百万円

自己資本比率
32.2%

BPS
661.0円

単位=百万円、円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2006.8
15322
1717
1496
801
48.5
0

2007.8
20400
2300
1864
1009
5.36
4.5

2008.8
27741
2304
1872
1023
54.1
4.4

2009.8
29114
2220
1992
1043
55.2
5

2010.8
30123
4734
4468
2312
122.3
7.5

2011.8
37784
5143
4813
2703
142.9
15

2012.8(予)
49500
5300
4900
2690
126.8
22.5

2013.8(予)
56600
5900
5300
2800
132.0
22.5

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。 2010年3月1日で1:200の株式分割、2011年2月2日で1:2の株式分割を実施。 2011年11月28日で1:2の株式分割を実施。2011.8期以前のEPS、配当は各期末修正 ベース。2012.8期の配当は、1部上場記念配5円分を含む。 2012年8月に2.3百万株のファイナンスを実施(12.2%の希薄化)。 企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。 レポート全文はこちらから http://www.belletk.com/sanneikennchikuseltukei201208.pdf