【IRアナリストレポート】ピーシーデポコーポレーション(7618)

~パソコンクリニックのサービス収入で独自性を発揮~ポイント

 PC(パソコン)販売の専門店として、商品とサービスのライフタイム・バリュー(存続期間価値)を重視したユニークなビジネスモデルを追求している。サービス収入で稼ぐという仕組みにシフトしているが、PCを中心とする物販の価格競争は依然として激しい。前2012年3月期は経常利益で7.2億円(前年度比-52.5%)と、大幅減益になった。出店拡大に伴う先行投資負担はもともと見込んでいたが、PC(パソコン)の値下がりが響いた。

 今2013年3月期については、PCに関する厳しい競争は続くが、秋のウィンドウズ8(MS)の発売や高速通信のLTEが普及してくること、HDDの供給も正常化してきたこと、出店拡大の投資負担がやや緩和してくることによって増益に転換し、経常利益で8億円(同+11.6%)程度は見込めよう。

 前期の収益構造をみると、PCなどのハードの売上げが全売上高の72%を占めたが、粗利益に近い差益でみた利益構成比は32%に低下し、サービス収益の比率が68%に上昇した。

 技術サービス、プレミアムサービスなどのサービス収入がウエイトを高めている。プレミアムサービスとは、PCやスマートフォンを購入したユーザーに一定の月額使用料を支払ってもらうことで、便利なメンテナンスサービスを提供しようというものである。

 こうしたサービスを提供するには、FC(フランチャイズ)よりも直営の方が効率的であるとして、2010年度よりパソコンクリニックの直営化を進めている。PCデポも含めて出店に力を入れており、攻めの局面に入っている。パソコンクリニックは、ケーズデンキと連携して出店を加速させてきた。

 サービス収入で安定的に利益を確保するという収益構造への転換は順調に進んでいる。新規出店の効果も2年目後半からは逐次顕在化してこよう。スマホやタブレットが新市場を形成しつつあるが、PCがプラットフォームであることには変わりがなく、当社はサービス需要を掘り起こして行ける。しかし、物販の値下がりが響いており、収益力の向上にはもう一段の努力を要しよう。 目 次 1.特色  パソコンの専門店として発展 2.強み  サービス収入へ収益構造が転換 3.中期経営方針  サービス需要を一段と掘り起こす 4.当面の業績  PCの値下がりがサービス収入の効果を減殺 5.企業評価  収益力の回復は今一歩


ピーシーデポコーポレーション(7618)

企業レーティング
C

株価(2012年9月19日)
18000円

PBR
0.41倍

ROE
4.6%

PER
9.0倍

配当利回り
3.9%

時価総額
41億円(22.5万株)

総資産
22633百万円

純資産
9531百万円

自己資本比率
41.6%

BPS
43568円

単位=百万円、円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2006.3
45965
1210
1493
981
4501
500

2007.3
42345
839
1112
511
2302
500

2008.3
42439
1229
1340
816
3674
600

2009.3
42899
1259
1429
684
3108
700

2010.3
44740
1226
1306
677
3108
700

2011.3
46912
1368
1509
737
3418
700

2012.3
49693
553
717
280
1275
700

2013.3(予)
55000
680
800
440
2011
700

2014.3(予)
58000
850
1000
550
2513
700

(注)ROE、PER、配当利回りは2013.3期予想ベース。 企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。 レポート全文はこちらから http://www.belletk.com/pcdepo201209.pdf