8日前引けの概況

前引けの日経平均株価は前日比113円安の8859円と4日続落。前日の米国株市場でNYダウが3日ぶりに急反落したのを引き継いで広範囲に売り優勢となったが、寄り後は景気敏感株の一角に押し目買いも観測され、一時80円安程度まで下げ渋る動きをみせた。米大統領選ではオバマ氏の再選をマーケットは織り込んでいたとはいえ、年末に向けて“財政の崖”の解決に向けて妥協は容易ではないとの懸念が改めて浮上、これを背景とした米国株の大幅安を受けて東京市場にもリスク回避の売りが波及した。為替市場では1ドル=79円90銭近辺と80円台を割り込んでいるほか、対ユーロでも1ユーロ=101円台に入るなど円高傾向にある。寄り前に内閣府が発表した9月の機械受注が4.3%減と2カ月連続でマイナスとなったことなども全般弱気ムードを助長する材料になった。しかし一方で、東京市場は指標面からの割安感が指摘され、急落場面では日銀のETF買いの思惑を拠り所に下値を拾う動きも散見された。個別にはトヨタ、キヤノンが安く、ファナック、コマツなども軟調。ソニー、リコー、パナソニック、東芝なども見送られた。ファーストリテイリング、セブン&アイHDも安い。半面、ソフトバンクが商いを伴い頑強、ディーエヌエー、グリーにも買いが入っている。いすゞ、千代化なども堅調。ナイガイ、アツギなどの低位の材料株にも物色の矛先が向かっている。