9日前引けの概況

前引けの日経平均株価は前日比83円安の8754円と5日続落となった。前日の米国株市場が連日の急落でNYダウは2日間の下げ率が3.3%に達するなど大幅な調整を強いられており、これを受けて東京市場も主力株を中心にリスクオフの流れにさらされている。為替市場でも足元は1ドル=79円台半ば、1ユーロ101円台前半と円高水準でもみ合いを続け、ハイテクや自動車セクターを中心に輸出採算悪化への懸念が再燃していることも全体の軟調地合いを増幅する材料だ。前場取引時間中に発表された中国の10月のCPIは前年同月比で1.7%上昇したが、上昇率は9月の1.9%から縮小したこともあり、市場は反応薄だった。この発表を受けて中国当局の緩和政策がとりやすくなるとの見方から上海株式市場は一時プラスに転じる場面もあった。個別に売買代金上位の主力銘柄は総じて安く、売買代金上位20傑の中で株価が上昇しているのはNTT、グリー、JTの3銘柄のみ。ジーンズメイト、タカキューなど中低位の材料株に値を飛ばすものが散見される。売買代金トップはソフトバンクだが株価は軟調、トヨタ、ホンダなど自動車が売られ、ファナック、東芝、NEC、ソニーなども安い。三井住友、三菱UFJなど大手銀行も見送られた。業種別には33業種中、前日比プラスだったのは情報通信、空運、海運、サービスの4業種にとどまった。一方、値下がりで目立った業種は電力ガス、石油、ゴム製品、紙パルプ、鉱業、繊維、鉄鋼など。