<話題の焦点>=ディフェンシブ系の円安メリット銘柄に注目

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 円安メリット関連銘柄というと、自動車、電機、精密機器といったいわゆるハイテク系業種のイメージが強い。ところが、いわゆる食品、医薬品、トイレタリーなどディフェンシブ系とされる業種でも、国内の人口減少や深刻化する高齢化問題などを見越して、大手企業を中心に早くから海外展開を推進し、既に海外売上高比率が50%を超えているケースも珍しくない。この場合当然のことながら、円安進行によって海外での価格競争力がより強まるうえに、現地通貨で売上高を円換算することによる為替差益も見込める。

 個別銘柄では、アステラス製薬<4503.T>に注目。同社の17年3月期の連結業績は、売上高は1兆3000億円(前期比5.3%減)と減収を予想しているものの、営業利益は2670億円(同7.2%増)と増益を見込んでいる。グローバル製品では、前立腺がん治療剤「XTANDI(イクスタンジ)」が適応拡大などにより、本格成長期入りしており、海外売上高比率は60%超となっている。17年3月期下期の想定為替レートは1ドル=100円であり、上方修正の可能性が濃厚だ。

 パイロットコーポレーション<7846.T>は11月7日、16年12月期通期の連結業績予想で、営業利益を155億円から190億円(前期比1.6%減)へ上方修正した。主力の筆記具販売が国内で好調なほか、海外市場での販売も順調で、売上高は従来予想の1000億円(同0.8%増)を確保できる見通し。これに加えて、国内外で利益率の高い自社製品の販売が好調なことや、それに伴う生産数の増加や生産効率の改善によるコストダウンなどが寄与し減益幅が縮小する。今期の海外売上比率は70%近くに達する見通し。

 マンダム<4917.T>は10月25日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高416億円から423億2500万円(前年同期比0.9%増)へ、営業利益44億円から56億8400万円(同6.2%増)へ上方修正した。通期予想営業利益74億円に対する進捗率は76.8%に達し、上方修正の可能性が浮上している。国内の女性コスメティック事業が好調を維持し、国内外の男性グルーミング事業が堅調に推移したことなどが要因。また、海外でのマーケティング費用の発生が第3四半期以降にずれ込んだ影響なども利益押し上げに寄与した。今期の海外売上高構成比率は40%近くの水準となる。

 サントリー食品インターナショナル<2587.T>は11月2日に、16年12月期通期の経常利益を従来予想の865億円から890億円(前期比7.4%増)へ上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ボトル缶の「プレミアムボス ブラック」、「プレミアムボス 微糖」が大幅に販売数量を伸ばしたのに加え、特定保健用食品「特茶」が大幅に販売数量を伸ばしたことが寄与している。今期の海外売上高比率は36%に達する見通しだ。