「看護・介護業務支援の救世主、スマートベッドシステムとは?(1)」パラマウントベッドHD・木村陽祐執行役員に聞く!<直撃Q&A>

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 医療・介護用ベッドで国内シェア70%超と圧倒的なシェアを占めるパラマウントベッドホールディングス<7817.T>が、ベッド上の患者の心拍数・呼吸数などを非装着で連続測定できるほか、さまざまな生体情報を一元管理する「スマートベッドシステム」の開発に成功し、医療施設・介護施設向けに受注をスタートさせている。この次世代看護・介護業務支援システムの有用性について、同社執行役員の木村陽祐氏に聞いた。

Q1 スマートベッドシステム製品化までの開発経緯を教えてください

木村 当社は1950年、医療分野でベッド専業メーカーとして事業をスタートしました。創業者をはじめ全社員が、看護師・介護士の皆さんにとって業務しやすい製品づくりを目指して開発を続けました。長年開発を続けるなか、ハード面でさまざまな解決を図ろうという発想から、ベッドにセンサーを組み込んで体重の移動を検知し、ベッド上での起き上がりやベッドからの立ち上がりなどの状況を検知するシステムを実用化しました。さらに、もう一歩踏み込んだかたちを求めて、2013年から社内プロジェクトとしてスマートベッドシステムの開発をスタートし、さらに、ソフト面の基本的なところも作り込んで、15年7月の「国際モダンホスピタルショウ」に実際の製品を展示しました。基本的には看護師・介護士の皆さんの業務の負荷軽減に役立ちたいという思いがあります。

Q2 スマートベッドシステムは患者に非装着でなぜ測定、検知できるのですか?

木村 ベッドに寝ている患者がきちんと睡眠が取れているかどうか、ベッドメーカーとしてはそれを確かめたいとうことでセンサーの開発をスタートさせ、睡眠状態を調べるデバイス「眠りSCAN」を09年に製品化しました。その後、さまざまなデータのエビデンスを蓄積することで改良を重ね、14年に患者には何もつけない状態で、心拍数、呼吸数も連続測定できるシステムの開発に至りました。

Q3 患者にとってのメリットは何ですか?

木村 センサーはマットレスの下にあるため、患者の身体に何も負荷がかかりません。さらに、ウエアラブルを嫌がる患者は、装着部分を外してしまうケースが多くみられるのが実態です。気分を害さないうえに、寝心地も損なわないので、本人が気にすることなく見守られていることになります。

※「看護・介護業務支援の救世主、スマートベッドシステムとは?(2)」へ続く