「2017年ヒット予想、次にブレイクするのは?(1)」博報堂生活総研・川谷愛作氏に聞く!<直撃Q&A>

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 2016年は、映画「君の名は。」や、「シン・ゴジラ」などが興行収入ランキング上位に食い込んだほか、9月に開催された「TOKYO GAME SHOW」で仮想現実(VR)の新製品に熱い視線が注がれるなど、近年まれに見るエンタメ・ヒット年となった。さて、2017年はどのような年になるのだろうか。博報堂DYホールディングス<2433.T>の中核事業会社である博報堂のシンクタンク、博報堂生活総合研究所(以下、博報堂生活総研)の川谷愛作研究員に17年の消費トレンド予想を聞いた。

Q1 2016年のヒット商品は世代を超えたものが多かったように思います。昨年の消費トレンドの特徴を教えてください

川谷 16年のヒット商品の特徴の1つめは、日本のエンターテインメントのクオリティーのレベルが上がり、世界品質化した年だということです。「ポケモンGO」、次から次へと新しいアトラクションが登場した「USJ」、「シン・ゴジラ」、9月のTOKYO GAME SHOWで大きな話題になった「VR」、広島カープを代表とする「球場のエンタメ空間化」、日本映画歴代2位の興行収入になった「君の名は。」など枚挙にいとまがありません。これらに共通する魅力は、リアルとバーチャルの融合、過剰なまでの仕掛けの詰め込みなどで、これまでに見たことがない、没入感や一体感などの本能を強く刺激する体験を提供しているということではないでしょうか。

 2つめは、自分で“稼ぐ”ための商品やしくみが人気だということです。今年目立ったのは、「ふるさと納税」「格安スマホ」「家庭向け電力小売り自由化」「フリマアプリ」「企業のポイントサービス」など、生活のいろいろな領域で生活者が自分で稼ぐための商品・サービスが人気になっていることです。

 3つめは、一昨年から人気が続き、ユーザーが拡大している「インスタグラム」や昨年話題になった「写真加工アプリ」が活用されていることです。「インスタグラム」は芸能人が使っているという話題性もありますが、自分をアピールできる、表現できるツールであるという点が支持されています。また「写真加工アプリ」は表現力を高めるツールとして人気です。

 これらのヒット商品を眺めてみますと、「コト」「しくみ」「ツール」など「モノ」以外の領域でのヒットが多いことがわかります。

※「2017年ヒット予想、次にブレイクするのは?(2)」へ続く