<話題の焦点>=一風堂の上場!?で注目集めるラーメンチェーンの海外展開

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●3月にも力の源ホールディングス上場か

 1月6日付の日本経済新聞夕刊で、「博多ラーメン店『一風堂』を運営する力の源ホールディングス(福岡市)が3月下旬にも東京証券取引所に株式を上場する見通しとなった」と報じられた。記事によると、昨年12月、東京証券取引所に株式の新規上場を申請したといい、順調に審査が進めば2月にも上場承認が下り、3月下旬にも東証マザーズ市場に上場するという。

 力の源ホールディングスについては、これまでにも上場が噂されていただけに、今回の報道に対する驚きは少ないものの、この報道を受けてにわかに注目が高まっているのがラーメンチェーンの海外展開だ。

●資金調達手段多様化で店舗展開加速か

 「一風堂」は、08年に米ニューヨークに出店したのを皮切りに、中国やフランスなどに約60店舗を展開しており、今や海外で最も有名な日本発のラーメンチェーンの一つとなっている。今回の新規上場も、資金調達手段の多様化で、海外事業を加速するのが目的の一つではないかと言われている。

 世界的に日本食ブームが高まるなか、海外のラーメン需要を積極的に取り込もうという動きは「一風堂」に限らない。同じ博多ラーメンの「一蘭」では香港に続き、昨年はニューヨークに米初出店を果たしたほか、香港市場に上場する「味干」もこれまでの中国、シンガポール、タイなどに続き、ローマに欧州初となる店舗をオープンさせている。

●アジアから欧米へ業界あげて進出

 上場企業でも、筑豊ラーメン「山小屋」を展開するワイエスフード<3358.T>がインドネシア、タイ、中国などアジアのほか、イギリスやオーストラリアなどで店舗を展開。「8番らーめん」のハチバン<9950.T>もタイや香港で店舗を展開している。また、昨年12月27日には、「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス<3397.T>は、ロンドンでラーメンブームを起こした「昇龍」をグループ化したと発表したばかりだ。

 今回の「一風堂」の上場は、こうした業界の海外展開に向けた動きを加速させることにつながるかもしれない。前述の銘柄のほか、幸楽苑ホールディングス<7554.T>やハイデイ日高<7611.T>、丸千代山岡家<3399.T>などの動きにも注目が必要だろう。