いま話題の「うねりチャート底値買い」とは? 上岡正明氏に聞く!<直撃Q&A>

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―勝ちパターンを築く投資戦略の神髄―

「長年株式投資をやっているが儲からない」「値上がりが見込める良い銘柄が見つからない」。昨年秋からのトランプ相場で活気づく株式市場だが、こんな悩みを抱える投資家は少なくない。そんななか、いま注目を集めているのが「うねりチャート底値買い投資術」(ダイヤモンド社)の著者である上岡正明氏の手法だ。「情報収集は1日5分でも十分」、株式投資は「タイミング5割、技術3割、銘柄選び2割」という同氏に、その投資手法の内容と直近の注目銘柄を聞いた。

Q1 上岡さんは、会社を経営する実業家であると同時に、株式投資で1億円を稼ぐことにも成功しています。これまでの経験を経て、個人投資家が陥りやすい問題点は何だと思いますか

上岡 個人投資家のなかには「投資はビジネス」だと考えている人が少ないように思います。投資を「趣味の延長」と捉えたり「小金を稼ぎたい」と考えたりすることは悪いことではありません。しかし、身銭を切って投資をするのは経営をするのと同じです。個人投資家もプロの投資家と渡り合うわけですから、技術とノウハウが求められると思います。会社の経営をするように、個人投資家も、「目標を定める」「何をするべきか決める」といったことが必要でしょう。なによりも、再現性を身に着けることが大事です。200万円を400万円にするといった技術を覚えれば、先行き株式投資で1億円を儲けることは可能だと思います。

Q2 個人投資家は考え方を変える必要があるということでしょうか

上岡 そうです。多くの個人投資家は、銘柄探しを重視しています。しかし、銘柄探しばかりを重視していては、なぜ自分が勝ったのか理解できないままです。銘柄に勝たせてもらっているのに、自分に実力があると思い込んでしまう。そして、いつか株式市場が暴落するなかハシゴを外されて市場から退場していく。そんな個人投資家は多いと思います。

 投資には勝ちパターンの方程式があります。ほとんどの投資家は、その方程式を知らないでいます。では、どんな勝ちパターンの方程式があるかというと、私は大前提となる株式投資の戦略は「タイミング5割、技術3割、銘柄2割」だと言っています。特に、タイミングは大事です。株式投資による億万長者の9割はタイミングを味方につけた人達だと思います。重要なのは、まずタイミングで、次に技術、そして銘柄探しという順だと考えています。

Q3 買いに出るタイミングが重要ということですね。では、成功する投資家となるために必要とされる戦術とは何なのでしょうか
 
上岡 「うねり取り」、それに「分割売買」と「銘柄の絞り込み」、この3つの技術を手に入れることだと考えています。明治、大正の時代から使われている銘柄の上下への動きを活用する「うねり取り」はリスクが一番低く、初心者に向いている投資手法だと思います。チャートを見て底値で買うことを心掛けるのですが、それを「分割売買」で買うのです。3カ月とか半年を置いて分割して買うわけです。相場は経験がモノを言う世界です。分割売買をすれば、それだけ相場に長くいられ経験値が高まります。そして、銘柄を絞る。たとえば、自分の得意な業種に絞るといったことです。うまくいっている人は、特定の銘柄に対して集中をして投資しています。これを繰り返すことで自分の必勝パターンが固まります。何をするべきかだけではなく、何をしない方がいいかが見えてくると思います。

Q4 具体的な銘柄の絞り込みの方法は?

上岡 チャートブックを使って、候補となる銘柄を探しています。チャートブックがなければ、「株探」のようなホームページを使ってもいいと思います。私は投資対象として、100銘柄程度をロックオン(固定)しています。そのロックオンした銘柄のチャートを眺めて、その銘柄が、いまどの位置にあって上がる可能性があるのか、あるいは下がる可能性があるのかを探っています。100銘柄のチャートを見るのは5分もあればできます。

Q5 最も重視するべきタイミングから見て、いまは株式投資に参戦してもいい時期だと思いますか

上岡 昨年末のような株式市場が急伸し過熱感がある時は、警戒すべきでしょう。しかし、日経平均株価が1万9000円前後に調整した後、反発に転じてきたいまなら参戦していい時期だと思います。来年春ごろまでなら日経平均株価は2万5000円前後もあるかもしれません。右肩上がりの相場に乗る時は、分割売買の回数を増やすことが必要だと思います。

Q6 最後に「うねり投資底値買い」の観点から、いまどんな銘柄に注目していますか

上岡 船井電機<6839.T>や東洋エンジニアリング<6330.T>といった銘柄には投資妙味が膨らんでいると思います。戸田工業<4100.T>も面白そうです。右肩上がりのなかにある銘柄では、日本電波工業<6779.T>もボックス相場を切り上げていく状況にあると思います。セガサミーホールディングス<6460.T>も2年強の下げを経ており、ここからの上昇が狙える局面だと見ています。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(かみおか・まさあき)
フロンティアコンサルティング代表取締役。1975年生まれ。放送作家を経て、27歳で戦略PR、ブランド構築、マーケティングのコンサルティング会社を設立。現在まで14年間、実業家として会社を経営する。起業の一方、同じ時期に200万円で株式投資をスタート。リーマン・ショックと東日本大震災の2度の破産危機を持ちこたえ、株の保有資産1億円を達成する。