◎15日前引けの概況

前引けの日経平均株価は前日比83円高の8748円と続伸。朝方から買いが先行する展開で、寄り後も水準を切り上げる展開だったが、10時頃にこの日の高値をつけてからはやや伸び悩んだ。しかし、前引けにかけて大口の買いが入り再び締まった。前日の米国株市場では「財政の崖」に対する懸念からNYダウが3日続落し4カ月ぶりの安値水準に下落したが、東京市場はここ最近の調整で値頃感が出ており、押し目買いにも厚みが加わってきた。野田佳彦首相が衆院解散に踏み切ることを表明し、当面は選挙結果を見極めようという思惑から足元は積極的な買いが入りにくい環境だが、一方で年内に総選挙が実施される見通しとなったことから、閉塞感が強い現在の政局が打破されるとの見方でプラスの思惑も働いている。また政権交代の可能性が意識される中で、新政権が日銀に対し金融緩和圧力を高めるのではないかとの見方も追い風になっているようだ。個別には三井住友、三菱UFJなどメガバンクが高く、トヨタ、ホンダなど自動車も買われた。三井不、住友不などの不動産やオリックス、オリコなどノンバンクも高い。このほか木村化、日特建などの材料株が値を飛ばしている。半面、ソニーが売買代金トップで急落、グリーも軟調。ヤマダ電が安く、光通信の下げもきつい。業種別には33業種中、28業種あまりが高い。値上がり上位業種は鉄鋼、保険、機械、不動産、輸送用機器、証券など。東証1部の前引け時点の売買代金は5411億円。値上がり銘柄数1127、値下がり銘柄数389、前日比変わらずは156だった。