来週の株式相場見通し=15日通過しても緊張継続、極端な買い手控えで下値模索

1a425a172

 来週(17~21日)の東京株式市場は、引き続き北朝鮮や中東地域での地政学リスクの高まりが想定される。したがって、多くの投資家は不測の事態を想定せざるを得ない心理状態で、極端に買い手控え姿勢の強まるなかで持ち高調整の売りが優勢となり、全体相場は下値模索の推移が予想される。日経平均株価の来週の想定レンジは、1万7800~1万8600円とする。

 市場関係者からは「あす15日に、北朝鮮は故・金日成主席の生誕105周年の記念日を迎えるため、これに関連して核実験やミサイル発射など軍事行動に出る可能性が指摘されている。一方、米軍は北朝鮮が核実験を強行しようとした場合には、先制攻撃を行うための準備に入ったとの報道もなされている。もし、情勢が悪化した場合は、週明けの東京株式市場は大波乱の展開となる覚悟が必要だ。また、15日が無事通過しても、25日の朝鮮人民軍創建85周年、4月末ごろまで続く予定の米韓合同軍事演習、5月9日の韓国大統領選とイベントが続くことから緊張状態は継続しそうだ」としている。

 もう一つ気掛かりなのが、円高進行だ。トランプ米大統領自身「ドルは強すぎる」と発言し、今週後半は円高・ドル安が加速した。これに加えて、トランプ米大統領の経済政策の不透明感や地政学リスクの高まりが、米長期金利の低下を促している面もあり、3月期決算企業の決算発表本格化を目前に控えての円高進行には警戒が必要だ。

 日程面では、黒田日銀総裁が信託大会で挨拶、3月の首都圏新規マンション発売(17日)、ペンス副大統領と日米経済対話開催(18日)、3月の訪日外国人客数(19日)、3月の貿易統計、3月のコンビニエンスストア売上高、松坂屋銀座跡地に複合商業施設「GINZA SIX」開業(20日)、2月の第3次産業活動指数(21日)に注目。

 海外では、中国3月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、中国1~3月期のGDP、イースターマンデーのため欧州主要株式市場が休場(17日)、米3月の鉱工業生産・設備稼働、米3月の住宅着工件数(18日)、上海モーターショー(19~28日)、米3月のCB景気先行総合指数(20日)、G20財務省・中央銀行総裁会議(20~21日)、米3月の中古住宅販売件数(21日)が焦点となる。(冨田康夫)