<話題の焦点>=“スーパー大麦”、参入相次ぎ需要拡大に拍車

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 “スーパー大麦入り”をセールスポイントにした食品に参入する大手メーカーが相次いでおり、商品の認知度向上と需要拡大の相乗効果に拍車が掛かりそうだ。

 スーパー大麦は、豪州で10年以上かけて開発されたもの。背景には、豪州は肥満率、大腸がんによる死亡率が高く、これが社会問題となっていたことがある。スーパー大麦は、腸内環境を良好にして、肥満の抑制(ダイエット)や大腸がんの防止につながる効果が期待できるという。

 腸内には、善玉菌と悪玉菌があり、悪玉菌が多いと腸は炎症を起こし、大腸がん発症の原因ともなる。腸内環境を良好に保つには、善玉菌を増やす必要があるが、善玉菌のエサとなる食物繊維はなかなか腸の奥まで届きにくく、腸の奥は悪玉菌が繁殖しやすい状態に陥りやすい。

 スーパー大麦には、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)という水に溶けにくいでんぷんが多く含まれている。不溶性・水溶性の食物繊維からなる細胞壁が、レジスタントスターチを包み込むコンプレックス構造となっているため、この成分が食物繊維を腸の奥まで送り届けることが可能になり、善玉菌が増加することが特長だ。

 スーパー大麦「バーリーマックス」は、豪州連邦科学産業研究機構が開発した非遺伝子組み換え大麦で、一般の大麦に比べて2倍の総食物繊維量と、4倍のレジスタントスターチを含むスーパーフード。またレジスタントスターチ以外にも、大麦β-グルカンやフルクタンなどさまざまな水溶性食物繊維を含有している。

 帝人<3401.T>は、このスーパー大麦「バーリーマックス」にいち早く注目し、豪州のベンチャー企業と共同開発をスタートし、16年夏に「スーパー大麦グラノーラ」を発売したが、テレビの健康番組で取り上げられたことなどにより、問い合わせが殺到し、一時品薄状態となるほどの好調な売れ行きを示している。

 このほかに、日清食品ホールディングス<2897.T>傘下で連結対象子会社の日清シスコは「スーパー大麦グラノーラ」を発売。湖池屋<2226.T>は「スーパー大麦ポリンキー」を、森永製菓<2201.T>は「スーパー大麦ホットケーキミックス」を、不二家<2211.T>は「カントリーマアムクリスピースーパー大麦」を、サトウ食品工業<2923.T>は「スーパー大麦ごはん」を、正栄食品工業<8079.T>の100%子会社の正栄デリシィは「スーパー大麦クランチチョコ オレンジピール/クランベリー」をそれぞれ発売するなどメーカーの参入ラッシュが続いている。