日銀の追加緩和観測高まり円売りの流れ

政府、追加緩和を要求へ?
昨日の海外時間には、10月30日に開催される日銀金融政策決定会合で追加の金融緩和が行われ、その規模が大型になったり、無期限の緩和を決定したりする可能性が高まったとの報道を受けて円売りが強まりました。

欧州時間序盤、スペイン国債利回りが上昇したことなどからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.3020台までユーロ円は103.70円台まで下落しました。その後スペイン国債利回りの上昇が一旦終わり、株価が反発したことなどからユーロ買いが優勢となって、ユーロドルは1.3060台まで反発しました。その間、格付け大手S&Pが「日本が財政健全化に失敗すれば格下げする可能性がある」としたことから円売りが強まってドル円は79.80円台まで上昇し、ユーロ円は104.30円付近まで上昇しました。

その後「ユーログループ会議は11月12日より前に開催されることはない」とされたこともあって、欧米株価が反落する動きとなったことからユーロ売りが強まりました。

NY時間にはいって、欧州時間の流れを引き継いで各国株価が軟調となる中ユーロドルは1.3040台まで、ユーロ円は104.10円台まで下落しました。しかし取り引き開始直後は軟調だったNYダウが反発上昇する展開となると、ユーロも買いも強まって、ユーロドルは1.3080台まで、ユーロ円は104.40円台まで上昇しました。一方ドル円は「豊田自動織機が米フォークリフト部品大手カスケード社を約7.6億ドルで買収」と報じられたことから買いが強まりましたが、79.90円台手前までしか上昇できませんでした。

その後、NYダウが再び前日比マイナス圏まで下落するとユーロ売りが強まって、NY時間午後にかけてユーロドルは1.3040付近まで、ユーロ円は104.10円付近まで下落しました。一方、ロイター通信が「日銀は目標である80兆円の残高を達成する2013年末以降も、物価上昇率1%が展望できるまで残高を維持することで、QE3同様に事実上の無期限緩和に近づける」などと報じられましたが、レンジ内の動きに留まっていました。

ところが、産経新聞が「政府:20兆円の追加緩和要求、日銀は30日の決定会合で是非判断」「増額の内容は、金利低下につなげる長期国債の買い増しや、株式、不動産市場に働き掛ける上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の購入が軸」などと報じたことからにわかに円売りが強まって、ドル円は79.90円台まで、ユーロ円は104.40円台まで上昇しました。

東京時間に入ってからも円売りの流れは続き、朝方にドル円は約3ヶ月半ぶりに80円台を付ける場面もありました。

今日の海外時間には、加中銀(BOC)の政策金利発表と、加・8月小売売上高、米・10月リッチモンド連銀製造業指数の発表のほか、リッカネン・フィンランド中銀総裁の講演が予定されています。