達成感が出やすい局面、TV討論会に注目!?

久しぶりに日本に注目-クロス円上昇
※ご注意:予想期間は10月24日と表示されていますが、本日(23日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 週明けとなった昨日は、膠着状態との予想に反して、クロス円が大きく上昇する展開となりました。主だった経済指標が欧・米で不在の中で、久しぶりに日本に目が向いたようです。

 昨日発表された日本の貿易収支は、事前に予想されていたとはいえ、過去最大の赤字となりました。このため「30日の日銀金融政策決定会合で追加緩和が実施される」との思惑が高まり、円売りを誘いました。米格付大手・S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が日本の格下げを示唆したことや、東北を除く8地域の景気判断を下方修正した日銀地域経済報告も追加緩和への思惑を後押しし、円売りに拍車をかけました。こうしてドル円は一日を通して堅調に推移し、79円半ばに展開する200日移動平均線を難無く突破して80円ラインへと迫りました。

スペイン地方選-ユーロ買い
 一方で欧州では、ユーロ買いが進行しました。

 先週末に行われたスペインの地方選でラホイ首相率いる与党が過半数を確保したことから、「緊縮財政策への信認は得られた」との見方に繋がったからです。このため「金融支援が近く要請される」との思惑が台頭し、ユーロが押し上げられました。前述した円売りの流れと重なったことで、“リスク選好”の流れにまでつながっており、ユーロ円は難なく104円を突破する動きを見せています。

ドル円は達成感が出やすい局面
 こうした中で迎える本日の展開ですが、ポイントは“リスク選好の継続性”です。

 日銀金融政策決定会合への追加緩和期待は続いていますが、一方で上昇スピードがあまりにも速すぎる嫌いがあります。さらにドル円がすでに80円ラインへと到達しているなど、達成感が出やすい局面でもあります。QE3実施直後であることから無風通過との見方が大勢を占めているものの、明日(24日)にはFOMC(米連邦公開市場委員会)も予定されています。このためいつ調整が入ってもおかしくありません。80円ラインにはオプション絡みの分厚い防戦ドル売りオーダーも展開していますので、現在の流れをどこまで継続させられるかにかかっている、と言えるかも知れません。

オバマ(ドル安)対ロムニー(ドル高)TV討論会に注目!?
 もう一つ、忘れてはならないイベントとして「米大統領選のテレビ討論会」があります。オバマ氏が金融緩和志向(ドル安)があるのに対して、ロムニー氏はそれに反対しています(つまりドル高)。現在はほぼ互角とされていますが、どちらが優勢かによってマーケットのムードが変わる可能性がありますので、下馬評報道には注意しておきたいところです。