妻にナイショで。。。

100-年齢
 200×年「菊川さん、ご相談があるのですが。。。」と、某作家から突然の電話。TVコメンテーターとしても著名な女流経済小説家からの電話だった。「海外市場やケイマンなどを使った脱税方法について、ご教授願えないかとお電話とりました。」丁寧な口調だが、言っていることはまずいんじゃないの????
 これは「オトリ捜査」か「ドッキリTV」に違いないと、「電話では何ですから、直接お会いしてお話ししましょう」と返答した。
 
 今回「配偶者にバレずに投資をする方法を教えて」と言うお題を頂いて、真っ先に思い出したのが、この時のことである。 

 数日後、実際お会いした某氏は、TVで見る以上にチャーミングで「何でもお話します」と、つい口が滑りそうになったが、バレずにやるというのは、相手が奥さんであれ、夫であれ、はたまた国税であれ、いずれにしろお勧めできるものではない。

 妻にバレて没収どころか、投資資金を超えるマイナスが出る可能性があるのが投資(投機)である。妻に秘密で隠し財産ができるなら、今頃、私はこの文章を書いていない(笑)。そもそも、妻にナイショで大儲けしたなら、妻ではなく愛人に投資してしまうのが、男の悲しい性だ(もちろん私の意見ではない)。私の回りにも(決して私ではない)、ナイショで儲けた額の何倍も愛人に吸い取られたバカがいる(繰り返すが私ではない)。

 ちょっとまわり道になったが、参考になる事例を紹介しよう。米国では、リスクをとれる簡単な目安として「100-年齢」と言うのがある。例えば、あなたが20歳なら総資産の「100-20=80%」はリスク資産(と言ってもハイリスク商品ではない)で運用してもOKと言う意味。失敗しても若ければやり直しが効くと言うことだ。隠し事せずに、夫婦で相談してリスク値(どれだけ損失しても大丈夫か)を決めて投資する。絶対損失額を決めておく事だ。損をしても人生の授業料だと思えば良い。ただし、夫婦でいったん投資すると決めたら、投資判断は相談せずに己自身でやること。売買ポイントを相談して上手くいく試しはない。儲けても損しても、責任転嫁につながりやすいからだ。投資で夫婦仲が悪くなったら本末転倒である。

 さて、冒頭の女流作家の完成した小説(取材協力者には国税庁と並んで私の名前)の帯には、『巧妙な「税」の脱け道に隠された黒い罠。ありふれた日々を生きる心の隙に忍び込む金の魔力。』とある。そう、こんな世界に紛れ込んではいけない。ナイショで儲けようなんて、小説の世界だけにしておきなさい!