円キャリートレード復活!?

日経新聞の日銀追加金融緩和観測報道-円売り進行

※ご注意:予想期間は10月27日と表示されていますが、本日(26日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 主要な経済指標が不在となる昨日は膠着状態が想定されていましたが、予想に反して円売りが進行する展開でした。

 キッカケは、特に材料難が想定された東京タイム午後でした。「日銀は資産買入基金10兆円増額を軸に検討」という日経新聞の報道でした。いずれも思惑として想定された“何らのサプライズも含まない”内容ではありましたが、2ヶ月連続の追加緩和が既定路線になったとの思惑が台頭し、幅広い通貨に対して円は売られる展開となりました。

英GDP大幅プラス-ポンド円上昇
 欧州タイムに入ってもこの動きは続き、3期連続のマイナス成長から一気に+1.0%への回復を見せた英GDPという独自材料に恵まれたポンド円は、円売り圧力と合わせて約半年振りに130円大台へと迫る上昇を見せました。「米英格付大手・フィッチレーティングスが米格付けを引き下げる」との思惑が台頭したNYタイムには何とかブレーキがかかりましたが、フィッチ本体が思惑を否定したことで持ち直しており、円売り圧力は継続したままで昨日の取引を終えているといえます。

日米国債利回り拡大傾向-さらなる円売り
 こうした中で週末を迎える本日ですが、日銀追加緩和に対する思惑の継続性となります。今週初段階で追加緩和はすでに織り込まれていた感がありましたが、昨日の日経新聞報道は“追加緩和は規定路線”という認識をもたらしており、予想以上のインパクトを生じさせています。そしてリスク回避姿勢が落ち着いている中、日米の国債利回りは拡大傾向を示しています。このためキャリートレードの調達通貨として、円はさらに売られる可能性を秘めているといえます。

しかし分厚いドル売り(円買い)オーダー
 一方で、オプション絡みの防戦売りを含めた分厚いドル売り(円買い)オーダーが、80.50~70円にかなりの数量が展開しています。週末でもあることから利益確定の調整も入りやすく、このラインを突破できるかは微妙なところです。本日は好内容が期待される米GDP・速報値が予定されていますので、80円の大台を割り込むといった大きな崩れは想定しづらいところですが、週末であるということは忘れないようにしておきたいところです。