要人発言でユーロは右往左往

スペイン金融セクター改革では重要な進展
金曜日の海外時間には、ECB理事が「ESMへの救済申請、ECBによる国債購入の必要条件だが十分条件ではない」と述べたことからからユーロが急落しましたが、IMFが「スペインの金融セクターの改革で重要な進展があった」としたことなどから買い戻されました。

欧州時間序盤、発表されたスペインの失業率がほぼ予想通りであったものの、過去最高を更新したことからNYダウ先物や欧州株が売られ、ユーロ売りが強まる場面もありましたが、株式市場で買戻しが優勢となると、ユーロも買われ、ユーロドルは1.2950付近まで、ユーロ円は103.60円台まで上昇しました。しかし株式市場の反発が終わり、格付け大手ムーディーズが「ユーロ圏が崩壊することなく債務危機から脱するには、コストと苦痛を伴う調整がさらに3年必要」「短期的な解決策はない」などとしたことや、アスムセンECB理事が「ある国のESMへの救済申請は、ECBによる国債購入の必要条件だが十分条件ではない」と述べたことからからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2880台まで、ユーロ円は102.70円台まで下落しました。しかし「ユーロ圏財務相らが31日に電話会議を行う」と発表されたことなどから各国株価が反発し、ユーロも買戻しが優勢となりました。

NY時間にはいって、発表された米・第3四半期GDPが予想を上回ると各国株価が上昇し、リスク選好の動きでユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2930台まで、ユーロ円は103.30円付近まで上昇しました。この間ドル円は一旦79.90円台まで上昇しましたが、ほどなくして79.70円台まで反落しました。その後発表された米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想よりも悪い結果だったことから、NYダウが反落し、ユーロドルは1.2920台まで、ドル円は79.50円付近まで、ユーロ円は102.70円付近まで下落しました。しかし、EUとECBが「スペイン支援プログラムについての報告を発表、スペイン資産運用会社について同国政府と合意し、運用会社は12月1日から稼動する」とし、IMFが「スペインの金融セクターの改革で重要な進展があった」としたことからユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2950台まで、ユーロ円は103.10円台まで上昇しました。ところがショイブレ独財務相が「ギリシャが誓約を遵守することができるかに懸念」と述べたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2920台まで、ユーロ円は102.80円付近まで反落しました。

NY時間午後にはいってからは、NYダウが下落幅を縮め、その後前日比プラス圏まで上昇したことなどからユーロもじり高となって、ユーロドルは1.2940台まで上昇しました。

今日の海外時間には米・9月個人所得/個人支出、米・9月PCEコア・デフレータ独・10月消費者物価指数の発表のほか、バイトマン・独連銀総裁の講演が予定されています。