波乱要因 ハリケーン・サンディ!!

ポジション調整-ドル円80円割り込む
※ご注意:予想期間は10月30日と表示されていますが、本日(29日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

先週末のマーケットは、さすがにポジション調整が入りました。

 30日の日銀による資産買入等基金の10兆円増額が概ね織り込まれ、また欧州発のリスク回避姿勢が若干台頭したことが円買い戻しを誘ったからです。このためドル円は、80円の大台を割り込む動きとなっています。個人消費と住宅投資の押し上げから事前予想を上回る+2.0%となった米GDP・速報値を背景にして持ち直す場面も見られましたが、ほぼ5年来の高水準まで上昇していたミシガン大学消費者信頼感指数が下方修正されたこともあり、NYタイム中盤にかけて一時79.496円・Bidまで大きく値を下げています。何とか同ラインに展開している200日移動平均線で下値は支えられた格好ですが、その後も上値の重い動きを強いられています。

過去最悪スペイン失業率-ユーロも下落
 一方でユーロも、反落しています。こちらも前日までの上昇分に対するポジション調整が入った他、過去最悪を更新したスペイン失業率(25.02%)を背景に欧州株式やスペイン国債の下落(債券利回りは上昇)が顕著となり、リスク回避が促されたからです。さらにギリシャへの追加支援がはっきりしないことも再び材料視され、これがリスク回避姿勢を後押ししました。こうしてユーロ円は16日以来となる102.682円・Bidまで下落し、そしてユーロドルは11日以来となる1.28827ドル・Bidまで続落しました。

様子見が本日のメインシナリオ
 こうした中で週明けとなる本日は、明日(30日)の日銀金融政策決定会合を控えて神経質な展開が想定されるところです。前記したように「資産買入等基金の10兆円増額」はほぼ完全に織り込まれており、「噂で売って、事実で買い戻す」の典型的な動きとなりつつあります。ETF(株価指数連動型上場投資信託)REIT(不動産投資信託)も円売り進行時の思惑に含まれていたことから、大きなサプライズは期待薄と考えるのが自然です。

 一方で200日移動平均線が展開する79円半ばは、強力な支持線として機能している感があります。このため下値も堅く、様子見から膠着状態を示す可能性が指摘されるところです。本日は英マネーサプライに米PCE(個人消費支出)・独CPI(消費者物価指数)などが予定されていますが、同ラインを明確に割り込むことが出来きなければさらなる調整の可能性は水泡に帰します。普通に考えると、79.50-80.00円で様子見が本日のメインシナリオといえそうです。

波乱要因 ハリケーン・サンディ!!
 波乱要因として上げるとすれば、ハリケーン・サンディの接近です。

 現時点でNY交通機関は麻痺しているとされており、証券取引所を含めた金融機関は臨時休業とのアナウンスも流れてきています。このためいつもに比べてNYタイムは流動性の低下が想定されるところですので、ちょっとした要因にて大きく変動する可能性が否定できません。先週末に発生した欧州発のリスク回避姿勢も残存していますので、欧州タイム(欧州勢)の動向により注意をしておく必要がありそうです。