「そろそろ時間切れ、連鎖的な株安も」

「そろそろ時間切れ、連鎖的な株安も」
 先週末の米国株式相場は小幅高。ダウ工業株30種平均は3.53ドル高の13107.21、ナスダック総合指数は1.83ポイント高の2987.95となった。また、シカゴ日経平均先物(円建て)は8955円付近での推移。したがって本日の東京株式相場はもみ合い相場からのスタートを想定。方向感の乏しい滑り出しになると思われる。
 
 東京株式市場は完全に30日の日銀金融政策決定会合待ち。ここで市場コンセンサスの「10兆円規模」の緩和が出てくるかが最大の焦点となる。仮に「10兆円」であったとしても、市場はこの水準をすでに織り込み済み。一部は「それ以上の可能性も」との思惑が高まっており、ハードルはかなり上がっている。一部外資系証券が先物ポジションを積み上げている状況下、万が一「下ブレ」もしくは「市場予想通り」となれば、失望売りや材料出尽くしから下落する可能性が高くなる。そしてそれを契機に、「窓・壁・軸理論」では軸下向きへと変化することになりそうだ。
 
 日経平均の日足チャートでは、先週末の大陰線で9075円に壁が存在していることが明確となった。もちろんこれはテクニカルの壁であり、需給的な要因である。もし、壁が崩れることになれば、再び上昇基調を強めることが予想されるのだ。
 
 しかし、はっきり言って、そろそろ時間切れである。金融緩和を背景とした上昇相場には限界があり、ここからいったん下値を試す可能性が高い。下方の窓を連鎖的に埋める公算が大きく、下ブレには十分な注意が必要だ。現時点ではまだ「軸上向き」であるが、一段目の窓(8837.19円―8867.19円)を突き抜けてきた場合には上昇シナリオは崩壊する。このとき軸下向きが確定となり、一気に4段目の窓(8448.54円―8488.14円)まで下落する可能性が高まるのだ。2、3日で到達することも考えられ、急激な値動きには注意が必要だ。

 そのような状況下、米国東海岸にはハリケーン・サンディが接近している。NYの地下鉄・バスが運休を決めたほか、NY証券取引所でも立会取引が中止となる。電子取引は行われるため、影響は限定的と見られるが、被害状況によって交通や通信がマヒする可能性もある。気象当局は広い地域で致命的な洪水被害が出る恐れがあると警告しており、予想外の事態を招くかもしれない。もし、株が売却できなかったらどうなるのか。他の市場でヘッジをかけるしかなく、世界同時株安のきっかけになるかもしれない。