日銀金融政策決定会合で追加緩和決定

市場の反応は円高
長らく注目されていた日銀金融政策決定会合が今日開催され、追加の金融緩和策が決定されました。

資産買入れ等基金は、ほぼ予想通りの11兆円程度増額となって、緩和の総額は91兆円となりました。

増額された11兆円の内訳ですが

長期国債 5兆円程度
短期国債 5兆円程度
CP等 0.1兆円程度
社債等 0.3兆円程度
ETF 0.5兆円程度
リート 0.01兆円程度

となっています。

買入れの時期ですが年内はこれまで通り、2013年前半にはこれまでよりも長期国債の購入を2.5兆円増額し、2013年後半には残りの8.4兆円の増額をします。

この決定に対する反応は、一瞬円安に動いたものの、すぐに急激な円高の動きとなりました。株式市場でも日経平均が前日比30円程度のプラスから一旦買われたあとすぐに約150円売られるという展開になりました。
昨日のエントリーでも書きましたが、市場では20兆円や、リスク性資産の大幅な増額などを期待していたと考えられ、この結果では予想通りのネガティブ・サプライズになりました。

同じ11兆円の増額でも、もっと国債以外のリスク性資産の買い入れ額を増やしたり、買入れの時期を前倒すなどすれば円安の動きが続いたと考えられますが、残念ながらそういった決定にはなりませんでした。

今日はもうひとつ発表がありました。それは「貸出増加を支援するための資金供給」の新設です。

「金融機関の貸出増加額(基準時点からのネット貸出増加額)について、金融機関からの希望に応じて、その「全額」を日本銀行から資金供給する」というもので、このスキームでの資金供給の総額の上限は設定せず「無制限」とされました。

このところ、米QE3では目標達成まで「無期限に買入れを継続」、ECBの債務国支援のOMTでも、目的が達成されたと判断するまで「無制限」に国債を買入れるとされました。その流れに沿って、日銀としても何か「無制限」のものを作りたかったのかもしれませんが、あくまでも各金融機関の貸し出し純増に対して貸し付ける(担保が必要)ということなので、実際に「無制限」というほどの規模にはならないと予想できます。しかも現在各金融機関は大幅に資金余剰の状態なので、あまり効果はない、と予想できます。