東京株式(前引け)=朝高後、円高基調受け急速に伸び悩む

 前引けの日経平均株価は前日比8円高の9162円と小幅ながら5日続伸。ただ、目先のスピード警戒感から利益確定の売りが出て、寄り後は急速に伸び悩み、一時マイナス圏に沈む局面もあった。前日の米国株市場では「財政の崖」の問題について議会との調整がうまく進展するという見方が強まりNYダウが急騰したが、これを引き継いで東京市場でも朝方は引き続きリスクオンの流れに乗って高く始まった。一時、日経平均株価は9200円台に乗せたものの、既に前日までの4日間で500円弱、約5.7%の上昇を示していたこともあって寄り後は利益確定売りが上値を押さえた。
 米格付け会社のムーディーズがフランス国債を格下げしたことなどもあってユーロ安が進行、1ユーロ=103円70~90銭の推移と一時50銭程度急速な円高に振れたこともあって、主力の景気敏感株を中心に値を消した。また、ユーロ圏は対ギリシャの金融支援をきょうにも暫定承認と一部伝わったが、これを見極めようという動きも買いを手控えさせた。

 個別にはソフトバンクが高く、ディーエヌエー、グリー、NTTなども買われた。NTTドコモ、HOYAなどもしっかり。半面、アイフルが大商いで急落、キヤノン、ホンダなども値を下げた。ファナック、コマツも軟調、JALも売りに押されている。前場の売買代金概算は5403億円とやや減少気味。前場の値上がり銘柄数は909、対して値下がり銘柄数は562、前日比変わらずは206だった。