<クローズアップ>=大阪秋の陣、百貨店に熾烈な戦い(2)

 しかし現在、大阪駅北地区の通称「梅田北ヤード」跡地では再開発が着々と進行、先行開発区域として「グランフロント大阪(GRAND FRONT OSAKA)」が2013年春の開業を目指しており、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>と共に今後大規模なテコ入れを行なう可能性は高そうだ。

 一方、「阪急うめだ本店」がプレオープン前から盛況を極めるなかで、大阪の南の玄関口である天王寺・阿倍野地区でも開発の動きが加速化している。近鉄百貨店は、近畿日本鉄道<9041.T>が高さ日本一の超高層ビルとして社運をかけて建設を進めている「あべのハルカス」での本店開業時期を、現在建設中のタワー館部分に関して2013年夏に「あべのハルカス近鉄本店」として先行オープンすることを今月中旬に発表した。

 「あべのハルカス近鉄本店」は開業後には営業面積が10万平方メートルと日本最大になる見通しで、百貨店業態だけでなく専門店業態やエンターテインメント機能、そしてコミュニティ機能を1つの館で融合させ「街」のような空間を提案、「阪急うめだ本店」と同様に情報発信スペースとしての比重を高めている。専門店ゾーンは、公共施設への飲食店展開で定評があるゼットン<3057.NG>が参画、社長の稲本健一氏は東京都美術館や渋谷ヒカリエなどで成功を納めており、今回のプロジェクトでも期待が高まっている。