<クローズアップ>=大阪秋の陣、百貨店に熾烈な戦い(1)

 大阪では主要駅周辺の再開発と連動するかたちで百貨店の新装オープンラッシュを迎えている。今月21日からはエイチ・ツー・オー リテイリング<8242.T>の「阪急うめだ本店」がグランドオープン。これに刺激されるかたちで近鉄百貨店<8244.OS>も天王寺・阿倍野の近鉄百貨店本店の前倒しオープンを表明、再開発に関連する企業を含めて周辺が騒がしくなっている。

 エイチ・ツー・オー リテイリングの旗艦店的役割を担う阪急百貨店の「阪急うめだ本店」は既に10月25日から売場の約8割が先行オープンしているが、開店前から約2000人が長蛇の列を作る盛況で、この数年間での大規模小売店では最大クラスの人気となっている。高級ブランド品の品揃えを充実することはもとより、売り場面積の約2割を情報発信スペースに割くことでコンサートなどのイベントを通じて集客を高める工夫をしているのが特徴。全面開業後は隣接する阪急メンズ大阪と合わせて初年度に西日本最大の2130億円の売り上げ高を目指している。

 この「阪急うめだ本店」の開業で大阪のキタの玄関口・JR大阪駅や梅田地区周辺が賑わいを見せているが、この余波を受けたのがJR西日本<9021.T>が子会社のジェイアール西日本伊勢丹を通じて運営している「大阪三越伊勢丹」。営業不振で2012年4~9月に188億円の減損損失を計上している。