<私の相場観>=株式評論家 植木靖男氏

 東京株式市場は上昇相場に再度エントリーされている状況で、基本的に年内は強気にみている。

 安倍自民党総裁は講演で「金融緩和をすることで株式市場にも好影響を与える」と言及した。一党首が株式市場に直接言及したのは異例、マーケットの信認を得ることが、政治の側としても大切ということを理解している点が重要なポイントだ。

 まだ選挙前にもかかわらず“安倍トレード”などと揶揄されてはいるが、期待先行とはいえ、これまでの閉塞感から脱却し、相場の潮目が変わった可能性は高いとみている。12月16日の衆院総選挙までは、途中押し目を形成しながらも上昇相場が続くのではないか。

 海外に目を向けても米国は「財政の崖」をうまくクリアできそうな情勢となってきた。また、中国も習近平新体制のもとで景気対策に音無しの構えということはないだろう。ソフトランディングに向けての布石は着実に進んでいるとみる。

 個別では、リコー<7752.T>とキヤノン<7751.T>。このほか住友化学<4005.T>など大手化学株にも注目だ。