メルケル独首相  「自分が生きている間、欧州債務共通化はない」

EU首脳会合で対立深まる見通し
昨日の海外時間には、イタリアやスペイン国債の利回りが上昇したことや、メルケル独首相が「自分が生きている間に、欧州の完全な債務共通化はない」と述べたことからユーロ売りが強まりましたが、NYダウが堅調な動きとなったことから買い戻されました。

欧州時間序盤、イタリアの国債入札を控えて、イタリアやスペイン国債利回りが神経質な動きとなりました。取引開始直後からやや利回りが上昇しましたが、すぐに反落する動きになったことから一旦ユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2530付近まで上昇しました。しかしイタリア国債売りが再び強まって、利回りが上昇したことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2480付近まで、ユーロ円は99.00円付近まで下落しました。この間ドル円はリスク回避の動きから円買いが強まったことで売られ、その後79.20円台まで下落しました。
注目されたイタリア国債入札は無難な結果となったことから、利回りの上昇が止まり、ユーロも買戻しが優勢となる場面もありましたが、欧州株の買いが続かず再び下落する中、イタリア政府が、国内第3位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行に公的資金注入を決定したことからユーロ売りが強まって、NY時間序盤にかけてユーロドルは1.2550台まで、ユーロ円は98.70円台まで下げ幅を拡大しました。

NY時間にはいって一旦大きく上昇したイタリア国債利回りが反落する動きとなったことなどから欧州株も反発したことで、ユーロの買い戻しが優勢となる中、発表された米・6月CB消費者信頼感指数が予想よりもやや強い結果だったことも手伝って、ユーロドルは1.2500付近まで、ユーロ円は99.30円台まで反発しました。この間ドル円はやや買い戻され、79.50円付近まで上昇しました。しかし取引時間終盤となってイタリアやスペイン国債の利回りが急上昇したことからユーロ売りが再び強まって、メルケル独首相が連立与党の会議で「自分が生きている間に、欧州の完全な債務共通化はない」と述べたことが伝わるとユーロ売りが加速、ユーロドルは1.2440付近まで、ユーロ円は98.80円台まで下落しました。
しかしながら、その後欧州株やNYダウが堅調な動きとなると、ユーロも買戻しが強まって、ユーロドルは1.2500台まで、ユーロ円は99.30円台まで上昇しました。

NY時間午後に独立系格付け会社イーガン・ジョーンズが「ドイツの格付け、AA-からA+に引き下げ、見通しネガティブ」と発表しましたが、株価が堅調に推移していた為、影響は限定的でした。

今日の海外時間には、独・6月消費者物価指数、米・5月耐久財受注、米・5月中古住宅販売保留指数の発表のほか、米5年債の入札が予定されています。