欧州株価下落でユーロ売り強まるも、NYダウ反発でやや買戻し

ムーディーズがスペインの28銀行を格下げ
昨日の海外時間には、欧州周辺国国債利回りが上昇したことや、キプロスがEUに支援を要請する、との噂や、ムーディーズがスペインの銀行を格下げする、との報道で欧州株が下落したことからユーロ売りが強まりました。しかし、NYダウが安値から反発したこともあってNY時間には買戻しが強まりました。

欧州時間序盤、スペインやイタリアの国債利回りが取引開始直後から上昇したため、欧州株式市場が下落しユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2480台まで、ユーロ円は100.00円割れまで下落ました。国債利回りの上昇が一旦収まったことから、ユーロが反発する場面もありましたが、再び国債利回りが上昇を開始するとユーロ売りが強まりました。さらに、スペイン政府がEUに対し正式に銀行救済を要請したことや、キプロスが救済を要請するのではとの噂が拡がったこと、一部で「ムーディーズが本日大半のスペイン銀行の格付けを2-3ノッチ引き下げる予定」と報じられたことなどからユーロは一段安となって、ユーロドルは1.2470付近まで、ユーロ円は99.60円台まで下落幅を拡大し、この間ドル円も79.70円台まで下落しました。売りが一巡したこともあって、ユンケル・ユーログループ議長が「ユーログループ、スペインからの正式な支援要請を受領」と発表したことなどをきっかけに、ややユーロの買戻しが強まって、ユーロドルは1.2500手前まで反発しましたが、米長期金利が低下していたこともあって、ドル円が79.50円台まで下落したことから、ユーロ円は99.50円付近まで下落幅を拡大しました。

NY時間にはいってNYダウが寄り付きから大きく売られたことから、リスク回避の動きが強まって、ユーロドルは1.2470台まで、ユーロ円は99.20円台まで下落しました。その後この日噂が拡がっていたキプロスがEUに支援を要請しましたが、ユーロ売りは強まらず、むしろ材料出尽くしとなってユーロの買戻しのきっかけとなって、ユーロドルは1.2500台まで、ユーロ円は99.60円台まで買い戻されました。

東京時間早朝に、ムーディーズがスペインの28銀行を格下げしましたが、すでに相場には織り込まれていたため影響は限定的でした。その後日経平均は軟調な取引となっていますが、NYダウ先物がやや買い戻されていることから、ユーロも買い戻しが優勢となっています。

今日の海外時間には、米・4月S&P/ケースシラー住宅価格指数、米・6月CB消費者信頼感指数の発表のほか、バローゾ・欧州委員長の講演と米2年債の入札が予定されています。