豪ドル、ユーロのショート・カバー一巡の可能性

IMMの数字から見えてくる物
毎週金曜日NY引け後(東京土曜日早朝)にIMM(シカゴマーカンタイル取引所の通貨先物)のポジションが公表されています。毎週火曜日の引け時点の数字がその週の金曜日に発表されています。

株や商品先物とは違って、為替取引は相対取引が基本ですから、取引所の数字は全体の中で見ればほんの一部に過ぎないのですが、IMMは長い歴史を持ち、ヘッジファンドなどが利用している、ということもあって市場関係者からは注目されています。

そのIMMのポジションで、大きな変化がありました。このところ非常に高水準になっていたドルロングが過去2週間でかなり解消されたのです。

目立ったのは豪ドルとユーロです。いずれの通貨もかなり大規模な売り越し(ドル買い越し)になっていましたが、ユーロは6月5日に21.4万枚の売り越しだったものが、12日には19.5万枚の売り越しとやや縮小して、19日には14.1万枚の売り越し、とピーク時の2/3に減りました。

一方豪ドルは、そもそもあまり売り越しにならないのですが、5月にリーマンショック時以来の売り越しになって、6月5日には(おそらく)過去最大の5.1万枚の売り越しになっていました。それが12日には4.5万枚とやや減少し、19日には3千枚の売り越しとほぼ売り越しが解消しています。

このことから考えると、対豪ドルやユーロ(そしてスイスも)の過剰な売り越し(ドルの買い持ち)が解消されたとすれば、今後はドル買いのニュースには反応しやすくなることが考えられます。つまり、ユーロや豪ドルにネガティブなニュースには反応しやすくなることで、クロス円は売られやすくなっている、と考えられます。