「ESMの防火壁、5000億ユーロに達しない可能性」でユーロ売り強まる

ユーロ買い続かず
金曜日の海外時間には、メルケル独首相が「銀行を直接支援することは条約違反」と述べたことからユーロ売りが強まる場面もありましたが、NYダウが堅調に推移したことなどからユーロが買い戻されました。一方ドル円は、米長期金利が上昇したことなどからじり高となりました。

欧州時間序盤、スペイン国債利回りが上昇し、DAX先物が下落したことから、ユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2510台まで、ユーロ円は100.60円台まで、ドル円も80.20円台まで下落しました。しかし注目されていた独・6月IFO景況指数がほぼ予想通りとそれほど悪い結果ではなかった為、ややユーロを買い戻す動きとなってユーロドルは1.2550台まで、ユーロ円は100.90円付近まで反発しました。その後「ギリシャのサマラス首相が入院」と伝わったこともあって、再びユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2520台まで、ユーロ円は100.50円台まで下落しました。

NY時間にはいって「ECB、担保の利用拡大に向けて追加措置を決定」と報じられるとユーロが急騰し、ユーロドルは1.2580台まで、ユーロ円は101.10円台まで上昇しました。その後「スペインが劣後する銀行債保有者に損失受け入れ迫ることを検討」と報じられたことからユーロが反落しましたが、スペイン経済相がこの報道を否定したことから買い戻されました。しかし、メルケル独首相が「銀行を直接支援することは条約違反」と述べたことからユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2520付近まで、ユーロ円は100.80円付近まで下落しました。一方米長期金利がやや上昇していたことからドル円は買われ、80.50円台まで上昇しました。
その後独・仏・伊・スペインの首脳会談で「EUのGDPの1%に相当する1300億ユーロ規模の成長支援策を導入すべきとの考えで一致した」とされたことから、再びユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2570付近までユーロ円は101.10円付近まで上昇しましたが、NY午後から引けにかけては比較的狭いレンジ内での取引が続きました。

週末にWSJ紙が「ESMの防火壁が5000億ユーロに達しない可能性」としたことから、週明けの取引ではユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2520台まで、ユーロ円は100.50円台まで下落し、ドル買いが強まったことからドル円も一旦80.60円台まで上昇したあと、ユーロ円につれ安となって80.20円台まで反落しました。

今日の海外時間には、EU外務相会合が行われます。また米・5月新築住宅販売件数の発表のほか、アスムセン・ECB専務理事の講演が予定されています。