要人発言にはご注意を!!

ドル円は80円の大台ライン突破
※ご注意:予想期間は6月25日と表示されていますが、本日(22日)のロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)においてQE3(米量的緩和第3弾)の導入が見送られたことを背景に、昨日は期待感から売り込んでいたドルを買い戻す動きが先行する一日でした。また「米格付け大手・ムーディーズが、米欧の金融機関を最大17行格下げ」との思惑が高まったことも、リスク回避的なドル買いを加速させた模様です。このためドル円は心理的節目とされる80円の大台ラインを突破し、ユーロドルは150pips超の下落を見せて1.25ドル半ばまで値を下げています。

80.55-60円突破の有無がポイント!?
 そして前述した米格付け大手・ムーディーズからは、「世界の主要金融機関15行の長期債務格付けを引き下げ」と本日早朝に発表されました。ただし昨日の段階ですでに織り込んでいることもあり、本日段階での反応は限定されています。ドル買い戻し・円売りの流れが今後も継続するのかは当然、注目されるところですが、しかしながら本日は手がかりとされそうな重要な米経済指標が予定されておりません。

 テクニカル的に見ると、次の上値目標は「100日移動平均線が展開する80.45円レベル」、「週足・一目均衡表の雲の上限が展開する80.55円レベル」、あるいは「同50%戻しに当る80.90円レベル」となりますが、一方で週末を前にしてすでに80円の大台を突破したという達成感があります。また日足・一目均衡表では80.10-60円には分厚い雲がたなびいており、今後の上値を限定する可能性が指摘されるところです。

 そう考えると週足・日足の雲の上限が並列する80.55-60円レベルの突破の有無がポイントであり、これが達成できなければ週末の調整売りが入ると考えるのが自然なところとなります。

しかし要人発言にはご注意を!!
 しかしながらこうした局面で警戒しておかなければならないのは、突発的に飛び出す“要人発言”です。そして本日(22日)はローマにて、ドイツ・フランス・イタリア・スペインの4カ国首脳会議が開催されます。

 「EFSF(欧州金融安定基金)による国債購入」や「ユーロ共同債」についての話し合いが行われるとされていますが、仏・伊が前向きな一方で独はあいかわらず懸念を表明しており、なかなか一枚岩にはなれない状況が続いています。材料不足であり、また週末のポジション調整が入りやすい環境下での要人発言は、過敏にマーケットが反応する可能性を否定することが出来ません。注意しておきたいところです。