リスク回避の動きが強まり、ドル全面高

ムーディーズ、主要銀行の格下げを発表
昨日の海外時間には、ムーディーズが世界の主要銀行を格下げするとの報道や、米経済指標が弱い結果となったことから、リスク回避の動きが強まってドルが全面高となりました。

欧州時間序盤、欧州株価が下落して取引を開始したことから、ユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2640台まで、ユーロ円は100.60円台まで下落しました。しかし注目されていたスペイン国債の入札が無難な結果に終わったことから欧州株が反発し、リスク回避の巻き戻しの動きとなってユーロなどが買われ、ユーロドルは1.2700台まで、ユーロ円は101.60円台まで、ドル円も80.10円付近まで上昇しました。しかし各国株価が伸び悩む展開となると、利益確定の売りでユーロは小緩み、ユーロドルは1.2650台まで、ユーロ円は101.30円台まで反落しました。

NY時間にはいって、ショイブレ独財務相が「EFSFは流通市場における債券購入が可能」と報じられたことからユーロ買いが一旦強まりましたが、発表された米・新規失業保険申請件数が予想よりも弱い結果だったことからドル買いが強まりました。その後「ECBは担保基準の大幅な緩和を決定した」と報じられたことからユーロ買いが強まる場面もありましたが、ドルが買われる流れが続きました。一部で「ムーディーズが銀行の格下げを発表する計画がある」と報じられたことと、発表された米・6月フィラデルフィア連銀景況指数や米5月中古住宅販売件数が予想を下回っていたことから、リスク回避の動きが強まって、ユーロドルは1.2560台まで、ユーロ円は100.70円付近まで下落し、全般的にドル買いが強まる中、ドル円は80.30円台まで上昇しました。

NY時間昼ごろスペインの銀行監査の結果が発表され「スペインの銀行は基本シナリオで160-250億ユーロの資本が必要」「ストレスシナリオでは、510-620億ユーロが必要」と報じられたことからややユーロ買いが強まりましたが、すぐに反落し、ユーロドルは1.2550台まで、ユーロ円は100.50円付近まで下げ幅を拡大しました。
その後は狭いレンジ内での取引となりましたが、CNBCが「ムーディーズ、世界の主要15金融機関の格下げ発表」と報じたことから再びリスク回避のドル買いが強まって、ユーロドルは1.2530付近まで下落し、一旦小緩んでいたドル円も80.30円台の高値を更新しました。

今日の海外時間には、EU財務相会合と、独・仏・伊・スペイン首脳会議が行われます。また独・6月IFO景況指数、加・5月消費者物価指数の発表のほか、アルムニア・欧州委員の講演が予定されています。