米FOMCでツイスト・オペ延長決定も、やや期待外れか

FOMC結果を受けユーロは乱高下
昨日の海外時間には、米FOMCでツイスト・オペの年末までの延長が決定されましたが、それ以上の追加策が打ち出されなかったことから一旦リスク回避の動きが強まりました。その後は株式市場睨みの取引が続き、ユーロドルは乱高下しました。

欧州時間序盤、公表された英中銀金融政策委員会(MPC)議事録で、資産購入枠の維持が5対4で決定されたことと「大半が量的緩和拡大が正当化される公算大きいと判断」したことが伝わると、ポンドが急落する場面がありましたが、ポンドドルはほどなくして元の水準まで反発しました。一方対ポンドで買われたことからユーロドルは1.2700台まで、ユーロ円は100.30円台まで上昇しました。その後「ユーロ圏はG20でEFSFによる債券購入を協議していない」などとされたことなどからユーロ売りが強まる場面もありましたが、ギリシャで連立協議がまとまり「新民主主義党のサマラス党首が20日首相就任」と報じられたことからユーロが買われ、ユーロドルは1.2710台までユーロ円は100.50円付近まで上昇幅を拡大しました。

NY時間にはいって、特段の材料のない中円売りが強まって、ドル円は79.50円台まで、ユーロ円は101.10円台まで断続的に上昇しました。市場では、有力シンク・タンクが消費税増税後の日本の景気後退を示唆したレポートを出した、と囁かれていました。

NY時間午後に入って、FOMCが声明を発表し「ツイストオペを今年末まで延長」としたことから、より強い追加緩和を期待していた向きが多かったこともあって株式市場が下落し、ドルと円が買われる動きとなってユーロドルは1.2630台まで、ユーロ円は100.40円台まで下落しました。しかし、株式市場がすぐに反発する動きとなると、ユーロなどが買い戻される動きとなって、さらにメルケル独首相が「EFSFやESMによる国債購入は可能性を含んでいる」としたこともあって、ユーロは上昇幅を拡大、ユーロドルは1.2740台まで、ユーロ円は101.30円台まで上昇しました。しかしこの買いも続かず、ほどなくしてユーロドルはFOMC声明発表前の1.2700台付近の取引となりました。
その後、バーナンキFRB議長の会見が開かれ「一段の措置を講じる余地が依然としてかなりあり、そうした用意がある」「追加的な資産買い入れは、当然、検討される措置に含まれる 」と述べたものの、同時に「非伝統的政策はコストとリスクが伴う」「大規模資産購入は解除過程を引き延ばす」などとされたこともあってNYダウが下落したことからリスク回避の動きとなって、ユーロドルは1.2650付近まで、ユーロ円は100.50円台まで下落しました。しかし引けにかけてNYダウが上昇したことからユーロが反発し、ユーロドルは1.2700台まで、ユーロ円は101.00円台まで上昇しました。

今日の海外時間には、スイス・5月貿易収支、スイス・第1四半期鉱工業生産、独・ユーロ圏6月製造業/サービス業PMI、ユーロ圏・4月経常収支、英・5月雇用統計、英・5月小売売上高指数、加・4月小売売上高、米・新規失業保険申請件数、米・6月フィラデルフィア連銀景況指数、米・5月景気先行指数、米・5月中古住宅販売件数の発表のほか、アルムニア・欧州委員、カーニー・加中銀(BOC)総裁の講演が予定されています。