米FOMCを前に各国株価上昇でユーロ買い戻し強まる

ドイツ、態度軟化の報道も
昨日の海外時間には、スペイン債利回りがやや低下したことや、各国株価が堅調に推移したことなどからリスク回避の動きが後退して、ユーロなどが買われ、ドルと円が売られました。

欧州時間序盤「スペイン中銀関係者、スペインの銀行に関する第2回目の詳細な監査完了、7/31から9月に延期」と報じられたことから、スペイン短期債入札を前にスペイン国債利回りが一時的に上昇し、ユーロ売りが強まってユーロドルは1.2570付近まで、ユーロ円は99.20円付近まで、ドル円も78.80円台まで下落しました。しかし短期債入札が無難な結果に終わったことから、スペイン国債利回りが低下し、ユーロ買いが優勢となりました。その後発表された独/ユーロ圏・6月ZEW景況指数が非常に悪い結果だったことから再びユーロ売りが強まる場面もありましたが、影響は限定的で、ユーロはじり高となってユーロドルは1.2630付近まで、ユーロ円は99.70円付近まで上昇しました。

NY時間にはいって、発表された米・5月住宅着工件数が予想よりも弱い結果だった為、ややドル買いが強まって、ユーロドルは1.2600台まで反落しました。しかし、NYダウ先物などが上昇基調となった為、ユーロ買いが強まって、EU当局者が「スペインは今後数日で銀行支援を要請する」と述べたことや、「ギリシャのND、PASOK、民主左派党の党首が日本時間24時に会合を開く」と報じられたことなどもあって、ユーロドルは1.2700台まで、ユーロ円は100.40円付近まで上昇しました。この間ドル円は米長期金利が上昇したことから79.00円台まで上昇したあと、全般的なドル売りに押されて、78.90円付近まで反落しています。

その後は小幅な値動きに移行しましたが、英ガーディアン紙が「ドイツはユーロ圏救済基金が問題国の債券を購入できるよう設定する」と報じたことから再びユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2730付近まで、ユーロ円は100.50円付近まで上げ幅を拡大しました。しかし、独政府筋が「G20首脳会議で財政問題国の債券を購入するためEUの救済基金を活用するという計画に関する協議はない」としたことからユーロが反落、ユーロドルは1.2680台まで、ユーロ円は100.00円台まで下落しました。この間ドル円はクロス円につれ高となって79.00円台まで上昇したあと、78.90円付近まで反落しています。

今日の海外時間には、米FOMCが開催され、政策金利、委員の経済、金利見通しの発表とバーナンキ議長の会見があります。また独・5月生産者物価指数、英・5月雇用統計の発表のほか、英中銀金融政策委員会(MPC)議事録の公表が予定されています。