米FOMC 想定されるシナリオ

米FOMC 想定されるシナリオ
本日のドル/円は、今晩の米FOMCでの追加緩和観測から78.79円まで弱含んだ。

株式市場を中心に量的緩和第3弾(QE3)への期待が高まっているが、そのハードルは高いと言わざるを得ない。

インフレや原油高につながる可能性がある米国の量的緩和に対しては、米国議会や新興国からの批判が強く、FRBとしても、米国景気の一段の悪化や欧州情勢の悪化の際の切り札として温存しておきたいのが本心だろう。

こうした中で、FOMCの追加策が、既に市場で織り込まれているツイストオペレーションの延長措置にとどまれば、失望感からドルが買われる事も考えられる。

ただし、その場合の失望感は株式市場の方が大きいと見られ、株価の下落とともにクロス円で円買いが優勢になる可能性が高く、ドル/円の上値は限られる事になりそうだ。

また、今回のFOMCでは、市場の期待を裏切らないためにも、声明のゼロ金利を維持する期間いついての文言を「2014年終盤まで」から2015年以降に先送りする可能性も指摘されている。

これは、ツイストオペレーションと違いドル円相場と相関性が高いとされる米2年債利回りを押し下げる事になり、ドル売り・円買いが強まると考えられる。

あくまでも私見だが、その他の策も含めて可能性の高い順に並べた上で、ドル/円相場の反応を想像して見ると

(1)ツイストオペレーション延長:ドル/円には中立か
(2)ゼロ金利期間の文言変更(利上げ先送り):ドル売り・円買い優勢
(3)現状維持(ツイストオペレーション終了):長期金利の上昇でややドル高も、株価下落による円買いで相殺
(4)FOMC後の会見でバーナンキ議長が次回以降のQE3導入を示唆:ドル売り・円買い優勢
(5)QE3導入を発表:ドル売り・円買い強まる

という事になり、今回のFOMCについては、ドル高・円安に振れるシナリオを想定しにくい状況と言えるだろう。