FOMC直前、嵐の前の静けさか?

ユーロが上昇に転じるも、一昨日(18日)高値に届かず
※ご注意:予想期間は6月21日と表示されていますが、本日(20日)のロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日は再びユーロが上昇に転じる動きとなりました。

 再び7%を超したスペイン国債利回りが債務懸念を拡大させたからですが、昨日行われた同国債入札は何とか無事に通過しました。このため過度に台頭していたリスク回避姿勢が後退し、ユーロに買い戻し圧力がかかったからです。また財政緊縮派の新連立政権樹立への見通しがギリシャから伝わったことも、こうした動きを後押しした模様です。この影響でユーロ円は100円の大台を回復し、ユーロドルは一時1.27ドル半ばへと反発しました。

 その後も「欧州金融安定基金(EFSF)による債務不安国の国債購入を、独当局は認める意向」との一部報道なされるなど、ユーロ買い戻し圧力は矢継ぎ早に飛び出しました。しかしながら独当局者が当該報道を否定したことをキッカケにして急に上値が重くなり、対円・対ドル共に一昨日(18日)高値に届かないまま、昨日の取引を終えています。

ドル円は、上にも下にも動けない様相
 一方でドル円は、揉み合いムードをさらに強めています。FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見姿勢が優勢となっており、上にも下にも動けない様相となっているからです。このため変動幅は上下30pipsにも満たない状況に留まっており、元々、変動幅が乏しいとされているシンガポールドル/円(36.0pips)にも負ける始末です。

今夜はFOMC、嵐の前の不気味な静けさが・・・?
 スペイン・イタリアでは債務懸念が燻り続けており、また英失業率の発表もありますので、本日も欧州情勢から目を離すことは出来ません。それでも本日のマーケットテーマの中心は、そのドルになると見られるところです。なぜなら今夜には、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されるからです。

 そして米政策金利そのものは現状維持(0.00-0.25%)が確実視されていることから、「QE3(米量的緩和第3弾)導入に向けた議論の有無」、ならびに「ツイストオペ延長の有無」といった、米追加緩和策へとマーケットの関心が集中している感が見られています。追加緩和策はいわずと知れた「円高・ドル安要因」であり、芳しくない直近の米経済指標を背景にした期待の声が徐々に高まりつつあります。

 ただし事前の期待感の高まりは、「肩透かし」となった場合には「大きな失望」へと変わる可能性が否定できません。このため「ツイストオペの延長のみ」という結果であるなら、「材料出尽しとして逆にドルが買われる圧力になる」との声も一部からは聞こえてきます。

 「欧州から目が離せない状況」は「リスク回避の高まりからも目が離せない状況」をも意味しますので、下方向への警戒を緩めるわけには行きません。それでも現在の状況は「思惑次第でどちら方向にも変動しかねない」といえることから、発表前には「ポジションを出来るだけ軽く」「短期の見方を優先させる」といった、どちら方向に動いても臨機応変に対応できるポジショニングにしておくことが求められるところです。