6月FOMCで激変があったことを知っていますか?

2003年6月のドラマチックFOMC
 米金融政策を決めるFOMCが19-20日の予定で行われています。ところで、この6月FOMCで金融市場が悲観論から楽観論へ激変したということがあったということを、あなたは知っていますか。
 それは2003年6月FOMCでした。当時、金融市場は日本だけではなく、ついに米国もデフレに転落しかねないといった「グローバル・デフレ」論が広がっていました。そして、それを食い止めるためには、FOMCは一気に0.5%以上の大幅利下げを行うのが当然で、場合によっては1%の利下げもあるかもしれないし、いずれにしてもそれはまだまだ利下げの途上との見方でした。
 ところが、結果的にはこの2003年6月FOMCが下した結論は0.25%の小幅利下げ。しかもそれは、後から振り返ると利下げの打ち止めとなったのです。これを受けて、米金利は急反騰に転じました。結果的には、グローバル・デフレ論に象徴された悲観論の行き過ぎが、このFOMCをきっかけに、一斉に一般認識化されたといえるのではないでしょうか。
 確かに、ITバブル破裂に伴う米株暴落は、前年、2002年秋に大底を打っていました。にもかかわらず続落していた脆弱な日本株も、2003年春には底打ちとなっていました。渦中において認識するのは簡単でなかったでしょうが、今から振り返ると、確かに悲観相場は、その6月FOMCを迎えるに当たり転換が始まっていたわけです。
 さて、前年秋に大底を打ち、にもかかわらず続落した脆弱な相場も底を打った可能性がある-。この文章に「米株」、「ギリシャショック」などの言葉を当てはめると、現在の構図に似ているようにも思いますが、さて、「ドラマチック6月FOMC」は再現するのでしょうか。(了)