ポスト・ギリシャの焦点は「メルケルの変心」

ユーロ続伸、悲観相場転換における鍵
 電撃的なスペイン銀行支援、そしてギリシャ再選挙でのユーロ離脱懸念の後退といった2週連続のポジティブ要因は、週明け早々に一巡する、ごく「短命」の効果にとどまりました。
 ところで、これを受けたユーロの動きはとても良く似たものでした。ユーロはスペイン支援決定後も、ギリシャ再選挙後も、週明け月曜日に最大1.4%程度の反落となったのです。ただ、この先も似た動きが続くなら、火曜日までにユーロ反落は一巡、金曜日には目先の高値を更新することになるため、今週末にかけて1.28ドルに向かう見通しになります。
 さて、そんなアナロジー(過去の似た値動き)が今週も参考になるかは、以前も書いたように独の動きが鍵だと思っています。「世界を身動きとれなくさせた」ギリシャ再選挙前に独金利上昇となった「謎の動き」は、独の財政政策への姿勢変更を織り込む動きだったと私は考えているわけです。
 独の財政規律重視路線は、メルケル首相が主導しました。その路線転換は、「メルケルの変心」ということになります。その可能性があったことが、ギリシャ再選挙で、緊縮財政推進派を勝利に導いた一因だったと私は思っています。
 そして、そんな「メルケルの変心」がこのギリシャ再選挙後に確認されるかが、独金利上昇本格化により、上述のようなアナロジーを超えたユーロ反発をもたらす、じつは「真の焦点」になっていると思っているのです。(了)