スペイン10年債利回り7%乗せでユーロ売り強まる

ギリシャ選挙結果を受けたユーロ買い続かず
昨日の海外時間には、ギリシャ再選挙で旧与党が勝利したものの、スペイン10年国債利回りが、危険水域と言われる7%台にしっかりと乗せたことからユーロ売りが強まりました。

欧州時間序盤、ギリシャの再選挙で旧与党が勝利したことから、ユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.2720台まで、ユーロ円は100.80円付近まで、ドル円も79.30円付近まで上昇しました。しかし寄り付きこそやや低下したスペイン10年物国債利回りが大きく上昇する動きとなったことからユーロ売りも強まって、スペイン国債利回りが7%の危険水域まで上昇すると、ユーロドルは先週末のNY市場の引けの水準を割り込んで下落し、さらにスペイン中銀が「スペインの銀行の不良債権比率、4月に8.72%まで上昇」としたことからユーロは一段安となってユーロドルは1.2610台まで、ユーロ円は99.70円台まで反落、ドル円も79.00円台までつれ安となりました。しかし、スペイン債利回りの上昇が一段落したことや、ドイツ連銀が「ドイツ経済は春ごろは弱含んだものの、最近の経済指標は、経済の勢いが下半期に上向くという予想に反しない」と発表したことから、ユーロの買戻しが強まって、ユーロドルは1.2660付近まで、ユーロ円は100.20円台まで反発しました。
ところが、格付け大手フィッチが「インドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更(格付けは変更なし)」と発表したことから再びユーロ売りが強まる中、ギリシャ新民主主義党党首が「出来る限り多くの政党との挙国一致内閣でなければならない」と述べて、急進左派連合も連立に加わるべき、としたことから連立協議が難航する可能性が出てきたことからユーロ売りがさらに強まって、ユーロドルは1.2600台まで、ユーロ円は99.60円台まで下落しました。

NY時間にはいって、スペイン国債利回りが上昇幅を拡大する動きとなったことから、ユーロ売りも強まって、ユーロドルは1.2570台まで、ユーロ円は99.20円台まで下落し、米長期金利が低下したことからドル円は78.80円台まで下落しました。格付け大手フィッチが「ギリシャの選挙結果はユーロ圏の早期の格下げリスクをなくした」としたことからユーロがやや買い戻される場面もありましたが、G20声明の草案にユーロ圏の問題に対する具体的な対応策がなかったことや、メルケル独首相が「ギリシャが合意した改革のいかなる緩和も受け入れることは出来ない」「ギリシャに向けた新たな支援パッケージに関して協議するいかなる理由もない」などとしたことからユーロドルは1.2560台まで、ユーロ円は99.10円台まで下落幅を拡大しました。ここで、ギリシャPASOK党首が「明日までに、連立政権を樹立しなければならない」と述べたことからややユーロ買戻しが強まる場面もありましたが、バローゾEU委員長が「欧州共同債を迅速な解決策として見ることが出来ない」と述べたことなどからユーロドルは1.2550台の安値をつけました。一方米長期金利がやや反発をしていたことからドル円は79.10円台まで反発しました。

その後ギリシャ新民主主義党幹部が「ギリシャの各党は19日の連立政権樹立で合意」などと述べたことから、ややユーロが買われる場面もありましたが、同幹部が「ギリシャはトロイカに債務削減期限を2年から4年に延長するよう要請するだろう」と述べたこともあってユーロ買いは続きませんでした。

東京時間に入ってからは、ややユーロの買戻しが強まって、ユーロドルは1.26台を回復しています。

今日の海外時間には、英・5月消費者物価指数、英・5月小売物価指数、独/ユーロ圏・6月ZEW景況指数、米・5月住宅着工件数/建設許可件数の発表のほか、アルムニア・欧州委員の講演が予定されています。