投機筋の格好のターゲット 発見!?

今度はIMFが世界経済見通しを下方修正-リスク回避
※ご注意:予想期間は10月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 実質的な週明けとなった昨日も、概ねリスク回避姿勢が優勢の一日となりました。前日の世界銀行に続き、今度はIMF(国際通貨基金)が世界経済の成長見通しを3.5%から3.3%へと下方修正したからです。このためリスク通貨が売られ、円などの逃避通貨に買いが集まりました。

 スペインからの全面支援要請がまだない欧州(ユーロ)には、依然として不透明感が漂い続けています。これに前記した世界経済の成長見通しが下方修正されたことで「ギリシャの財政再建計画が見直しを迫られる」との思惑も重なり、リスク回避姿勢が鮮明となりました。こうしてユーロドルは1.28ドル半ばまで再び値を下げ、そしてユーロ円は10月に入ってからの上昇分を大方吐き出して100円半ばへと反落しています。

逃避通同士で動意なし-ドル円
 一方で、リスク回避姿勢は円買いをもたらしていますが、同じ逃避通貨であるドル買いにも寄与しています。このため逃避通貨同士の通貨ペアであるドル円は動意に乏しく、米企業の決算悪化に対する思惑を背景にやや円買いが上回ったものの、78円前半での小動きに終始するなど、大きな動意には恵まれませんでした。

リスク回避姿勢継続・・・!?
 こうした中で本日の展開ですが、基本的にはリスク回避姿勢が継続すると見られるところです。世界銀行・IMFの見通し引き下げについては概ね想定の範囲内ですが、日本(日銀金融政策決定会合)や米国(雇用統計)に目が向いていた先週とは異なり、今週は欧州(債務問題)へと目が向かいがちです。そして欧州債務を巡る緊張感が一旦は緩和した後だけに、燻り続けるスペイン・ギリシャへの懸念は、再び警戒感として台頭しやすい状況といえます。

投機筋の格好のターゲット ユーロ円!?
 さらに14日までIMF・世界銀行の年次総会が開催されますが、この開催でポジティブな決定が為される可能性は極めて低く、逆に「ネガティブなコメントがいつ飛び出すか?」といった懸念が台頭しやすい状況でもあります。そしてドル円が「78.00にかけて展開するドル買いオーダー」と「78-50円にかけて展開するドル売りオーダー」に挟まれて動くに動けない状況となっているのに対して、ユーロ円には「100.50円付近」と「101.00円付近」に損失確定のロスカットオーダーがまとまって散見されています。その手前にはどちらも防戦のユーロ買い・ユーロ売りオーダーが展開していますので一筋縄ではいかないでしょうが、投機筋が仕掛けてくるとすれば大きなメリットが見込めるユーロ円と考えるのが自然です。

 リスク回避・リスク選好の思惑に揺れ動く展開を中心に、もうしばらく欧州(ユーロ)から目が離せない展開が続きそうです。