世銀の東アジア成長見通し引き下げでリスク回避

海外時間に持ち直す
昨日は、アジア時間に世界銀行が東アジアの成長見通しを下方修正したことからリスク回避の円買い、ドル買いが強まりましたが、海外時間にNYダウなどが反発したことからリスク回避が後退してドルと円が売りも出されました。

昨日のアジア時間は、東京市場が休場で全般的に薄商いが続きました。発表された中国9月HSBCサービス業は前月から大幅に上昇したものの、世界銀行が「中国のGDP成長率見通しを2012年、2013年とも引き下げ」「中国経済の悪化を理由に東アジアの成長率見通しを下方修正」などとしたことから中国株などが売られ、リスク回避の動きでドルと円が買われ、ユーロドルは1.2970台まで、ドル円は78.50円付近まで、ユーロ円は101.90円付近まで下落しました。

欧州時間にはいって、独DAXなどが取引開始直後から急落したため、リスク回避の円買い、ドル買いが一段と強まって、ドル円は78.10円台まで、ユーロ円は101.20円台まで急落し、ユーロドルも1.2950台まで下落しました。その後各国株価が再度下落するとユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2930台まで、ユーロ円は101.10円台まで下落幅を拡大しました。しかし株式市場で売りが一巡し、反発する展開となると、リスク回避が巻き戻される動きとなって、ユーロドルは1.2960台まで、ユーロ円は101.50円付近まで、ドル円は78.30円台まで上昇しました。

NY時間にはいって、NYダウが寄り付きから上昇したことや、格付け大手のフィッチが「ESMをAAAに格付け」「見通しは安定的」としたことなどからユーロが再度買われ、ユーロドルは1.2970台まで、ユーロ円は101.50円台まで上昇しました。その後独DAXが売られたことからユーロがやや売られる場面もありましたが、NY時間午後にかけては、EU財務相会合の行方を見極めたいとの思惑もあってレンジ内での取引に終始しました。この間ドル円は全般的なドル売りで一旦78.00円台まで下落幅を拡大しましたが、NY時間引けにかけて買戻しが優勢となって78.30円台まで反発しました。

今日の海外時間には、英・8月鉱工業生産、英・8月貿易収支、加・9月住宅着工件数の発表があるほか、EU/ユーロ圏財務相会合が開催されます。