ECB「利下げ検討せず」などでユーロ買い強まる

日銀金融政策決定会合はやや期待外れ
昨日の海外時間にはECB理事会で利下げが検討されなかったことや、ドラギECB総裁が会見で「OMTは完全に効果的な防護策を与える」と述べたことからユーロ買いが強まりました。

欧州時間序盤、欧州株の取引きが高く始まったことからユーロが買われ、ユーロドルは1.2950台まで、ユーロ円は101.80円台まで上昇しました。しかし、しばらくして欧州株が下落する展開となるとユーロも売られ、ユーロドルは1.2920台まで、ユーロ円は101.50円付近まで反落しました。その後はBOE(英中銀)金融政策委員会ECB(欧州中銀)理事会を控えてレンジ内での取引が続きました。BOE、ECBともに大方の予想通り政策金利を据え置きましたが、一部で「ユーロ圏は支援プログラムの下でスペイン国債への損失保証を検討」と報じられたことからユーロはやや買われ、ユーロドルは1.2960台まで、ユーロ円は101.90円台まで上昇し、ユーロ円につれ高したドル円も78.60円台まで上昇しました。

NY時間にはいって、ドラギECB総裁が会見で「政策金利の決定は全会一致」「この日の理事会で利下げは議論されなかった」「OMTは完全に効果的な防護策を与える」「すべての前提条件が整い次第、ECBはOMTを開始する用意がある」などと述べたためユーロ買いが一段と強まって、ユーロドルは1.2990付近まで、ユーロ円は102.10円台まで上昇しました。つづいて発表された米・8月製造業受注が予想ほど悪い結果でなかったことからNYダウが急騰し、リスク選好のドル売りとなって、ユーロドルは1.3010付近まで上昇し、ドル円は78.40円付近まで下落しました。その後「EUはスペインの2013年の財政赤字削減目標の実現性を疑っている」と報じられたことから、ややユーロ売りが強まる場面もありましたが、NYダウが堅調な取引を続けたこともあってユーロドルは1.3030付近まで、ユーロ円は102.00円台まで上昇幅を拡大し、ドル円78.30円付近まで下落しました。

つづいて米FOMC議事録が公表され「数人の参加者は追加の資産購入は刺激策の最終的な巻き戻しを複雑にさせる可能性があるとの懸念を再び示した」とQE3導入に対して慎重な委員がいたことが分かると米長期金利が上昇幅を拡大し、ドル買いが強まって、ドル円は78.50円台まで反発し、ユーロドルは1.3020台まで下落しました。

さきほど日銀金融政策決定会合が終了し、全ての金融政策が据え置かれ、注目されていた前原経済財政担当相からも特段の発表がなかったことから、失望の円買いが強まってやや円高に振れています。

今日の海外時間には、独・8月製造業受注、加・9月雇用統計、米・9月雇用統計、加・8月住宅建設許可の発表のほか、デューク・米FRB理事、メルケル・独首相の講演が予定されています。