G7における円高阻止の必要性、もしかしたら・・・?

S&Pがスペインを格下げ-ユーロ安
※ご注意:予想期間は10月12日と表示されていますが、本日(11日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 ポジション調整を背景にNYタイムにかけてユーロの買い戻しが目立つ場面も見られましたが、リスク回避姿勢は大きく変わることはありませんでした。スペインの全面支援要請ならびにギリシャの債務問題を巡る不透明感から、ユーロの戻りは押さえられたからです。

 またNYタイムクローズ後には、米格付大手・S&Pがスペインを2段階格下げしました。先月末で期限切れになっているムーディーズに関してはマーケットは待ち構えていましたが、S&Pは警戒されていなかったことからネガティブサプライズとマーケットが捉えました。このためNYタイム序盤には101円台を回復していたユーロ円は再び100円前半へと下落しており、1.29ドルを回復していたユーロドルも同様の動きを見せています。

大きな動意なし-ドル円
 一方の逃避通貨同士のペアであるドル円は、中国の景況に対する悲観論が緩和した東京タイムには巻き戻しからやや円売り優勢、100ドル超の下落を見せたNYダウを背景にNYタイムはやや円買い優勢と揺れ動きましたが、大きな動意は見られませんでした。昨日公表された米地区連銀経済報告〈ベージュブック〉では、「米経済は緩やかに回復している」との総括判断が示されましたが、注目の雇用情勢については「目立った改善傾向は見られない」とされました。しかしながら現在のマーケットテーマは欧州へと移行している感があることから、大きな動意には結びつきませんでした。

リスク回避姿勢が優勢!?
 こうした中で本日の展開ですが、リスク回避/選好に振り回される展開が継続すると見られるところです。基本的にはスペイン格下げが実施された直後であることからリスク回避が優勢と見られるところですが、昨日の欧州タイムのようにいつ買い戻しが入ってきてもおかしくない水準です。このため仮に売り下がっていく場合には、細心の注意が必要と見られるところです。スペインの陰に隠れている感のギリシャ情勢について、ネガティブサプライズでもあれば別ですが・・・?

しかしG7における円高阻止の必要性、もしかしたら・・・?
 一方のドル円に関しては、78.00円ラインを巡る攻防が注目されるところです。“覆面介入か?”と思わせるほどドル買いオーダーは頑強に下値を支えていますが、昨日まではあまり見られなかった損失確定の円買いオーダーが本日は78円割れに観測されています。こうした背中合わせ状態は投機筋が仕掛けて来やすい環境であることから、本日のポイントは78円ラインを巡る攻防と見ておきたいところです。もっとも本日開催されるG7(財務相・中央銀行総裁会議)において、“円高阻止の必要性”について日本の金融当局は説明するとされています。「もしかしたら・・・?」という疑念が生じる可能性まで考えるならば、仕掛けてくるとしても欧州タイム以降ということになりますが・・・?