スペイン救済要請観測強まりユーロ買い

英FT紙報道を受け
昨日の海外時間には、スペインの救済要請に対する期待が高まったことからリスク選好の動きが強まって、ドル売り、円売りの展開となりました。また東京時間早朝に注目されていたムーディーズのスペイン格付見直しが終了して「Baa3に据え置き」と発表されたことから、ユーロが一段高となっています。

欧州時間、東京時間に英FT紙が「スペインは救済要請の準備ができている」「スペインはESMからの資金を要請せず、ECBの国債買い入れ開始の条件を満たす為の与信枠を要請する可能性」などと報じたことから欧州各国株価が買われユーロ買いが強まってユーロドルは1.3020付近まで、ユーロ円は102.70円付近まで上昇しました。その後複数の独議員の話として「ドイツはスペインがESMに予防的与信を求めることにオープンである」と報じられたことから、リスク選好の動きが一段と強まって株式市場が急騰し、ユーロドルは1.3050台まで、ユーロ円は103.00円付近まで上昇しました。ドル円は78.90円台まで上昇したものの、その水準からは売り注文が厚く78.70円台まで反落しました。

NY時間にはいって、発表された米・9月消費者物価指数が予想よりも強い結果だったことから米長期金利が一段高となって、ドル円が再度78.90円台まで上昇し、ユーロ円も103.00円台へやや上昇幅を拡大しました。しかしドル円は再び79円台に乗せることはなくほどなくして反落しました。その後「トロイカとギリシャの交渉は賃金改革をめぐる意見の相違から決裂」と報じられるとユーロ売りが強まって、さらに「「ドイツはスペインがESMに予防的与信を求めることにオープンである」との一部報道は拡大解釈」と報じられたことも手伝って、ユーロドルは1.3010台まで、ユーロ円は102.60円台まで反落しました。

NY時間午後に入ってギリシャ労働相が「トロイカとギリシャの協議は継続している」と前述の報道を否定したことからユーロは再びじり高となって、その後IMFのトムセン氏「ギリシャとの協議で大幅な進展があった」と述べたこともあって、ユーロドルは1.3050台まで、ユーロ円は103.00円付近まで上昇して引けました。

NY時間引け後に、スペインの格付け見直しを格下げ方向で続けていた大手ムーディーズが「スペインの格付け「Baa3」(BBB-)を確認」(据え置き)「スペインが市場へのアクセスを失うリスクは大幅に減少した」と発表したことから、ユーロが一段高となって、ユーロドルは1.3120台まで、ユーロ円は103.50円付近まで上昇する場面がありました。

今日の海外時間には、英・9月雇用統計、英・9月消費者物価指数、米・9月住宅着工件数/建設許可件数の発表があるほか、英中銀金融政策委員会(MPC)議事録の公表とイングリッシュ・NZ財務相の講演が予定されています。