FOMC前の流動性低下は乱高下の可能性!?

独憲法裁判所の判断は「条件付き合憲」-ユーロ高
※ご注意:予想期間は9月14日と表示されていますが、本日(13日)のロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日はESM(欧州安定化メカニズム)に関する独憲法裁判所の合憲/違憲の判断を材料に、ユーロが大きく上昇する展開となりました。

 「将来の負担増額に対する拒否権」つまり「債券買い入れの上限」を設けるという条件は付きましたが“合憲”と判断されたことで、欧州債務問題が後退するとの思惑が台頭したからです。ある程度は織り込んでいた感は否めませんが、正式に発表されたことの意味は大きく、マーケットは素直にユーロ買いで反応しました。この影響でユーロ円は約2ヶ月となる100円後半まで上昇し、そしてユーロドルは約4ヶ月ぶりの1.29ドル前半まで値を切り上げています。

FOMC前のスケジュールから様子見-ドル円
 一方でドルに関してはFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を翌日(13日)に控えるスケジュール感から、様子見姿勢が強まりました。独憲法裁判所の合憲判断の影響も早々に収束したことで、積極的な売買は見送られる動意に乏しい展開だったといえます。

注目のFOMC(日本時間25:30発表予定)は予断を許さない状況
 こうした中で本日の展開ですが、やはりFOMC(日本時間25:30発表予定)に注目が集まることになりそうです。先週末の米雇用統計が事前予想を下回る結果となったこともあり、追加緩和策が実施されるとの思惑が一部で高まっており、ドルには売り圧力がかかっています。しかしながらNYダウは約5年ぶりの高値を記録するなど米国株式には買い圧力がかかっており、追加緩和の必要性を疑問視する声も根強く存在しています。

 さらに追加緩和が実施されたとしても、「QE3(量的緩和第3弾)まで踏み込むのか?」それとも「時間軸の再設定等でお茶を濁すのか?」によって、マーケットへの影響が異なることが想定されるところです。時間軸の変更についてマーケットはほぼ100%織り込んでいますが、QE3に関してはまだ半分を少し超えた織り込み具合(約60%)とされており、まだまだ予断を許さない状況といえます。

FOMC前に流動性低下に注意
 テクニカル的に見ても、77.70円銭付近に積み上がっているドル買いオーダーと、78.00円付近で厚みを増しているドル売りオーダーに挟まれています。このため様子見姿勢を維持したままの同レンジ内での小動きに終始した上で、発表を迎えると考えるのが自然といえます。そしてQE3に踏み切るか否かで乱高下する可能性が高いということを考えると、それまでのマーケットはより閑散とすることが想定されるところです。

 クリスマスや正月ではありませんが、本日は流動性の低下が想定されるところです。ちょっとした材料で大きく変動する可能性が否定できませんので、柔軟な対応をとれるスタンス(ポジショニング)で臨みたいところですね。