次々と飛び出す好材料!…出尽し?…その後は!?

リスク選好、さらに加速-ドル円79円台
※ご注意:予想期間は10月19日と表示されていますが、本日(18日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。

昨日はリスク選好の動きが、さらに加速する動きとなりました。

 前日の米格付大手・ムーディーズによるスペイン格下げ回避(据え置き)を引きずったリスク選好が目立ちましたが、これに「30日の金融政策決定会合において日銀は追加緩和を協議」との一部報道が後押しし、さらに事前予想を大きく上回った米住宅関連の経済指標が追い討ちをかけたからです。こうして逃避通貨とされる円には大きな売り圧力がかかり、ドル円はとうとう79円台へ到達する動きを見せています。

リスク許容度が一気に回復-ドル売り・ユーロ買い戻し
 しかしながらドル円を除くと、主要通貨に対してドルは売られる展開が目立ちました。そしてユーロは引き続き、買い戻しが目立ちました。これはいわゆる日米欧それぞれに好材料が出たことで、投資家のリスク許容度が一気に回復したことによって、“リスク選好一辺倒”の動きになったことが窺えるところです。

注目はやはりEU首脳会議
 こうした中で本日の展開ですが、注目はやはりEU首脳会議となります。会議では財政・銀行への監督強化・予算に債券の統一化等、様々な問題が議論されますが、なんといっても「スペインからの財政支援要請」「ギリシャへの財政支援実施」の2つを避けて通ることは出来ません。

 前者に関しては、ムーディーズの格付け据え置きによるリスク選好ムードは大きいところですが、要請のタイミングそのものは依然として不透明といわざるを得ません。このため意見の対立が報じられたり、具体的な協議が先送りされるようなことがあると、マーケットは一気に失望へと傾斜してもおかしくない危険性を孕んでいます。

 また後者に関しても、トロイカ(EU・IMF・ECB)の調査終了から「資金が枯渇する11月末までに財政支援を実施」との思惑が台頭していますが、こちらも何ら状況を改善させるものではなく、いわゆる“問題先送りの対症療法”に過ぎません。

次々と飛び出す好材料・・・出尽し?
 米景気回復への期待感が高まる中、欧州債務懸念に一服感が台頭していることから、現在のマーケットはリスク選好姿勢へと大きく傾斜しています。しかしながら思惑が先行しすぎているきらいは否めず、次々と飛び出す好材料の出尽しについてもこれからは想定しなければならないところです。

 もちろん流れに逆らうことは出来ず、“リスク選好の継続性”がこの後もテーマとなりますが、思惑先行による反動には引き続き警戒しておきたいところです。