目先の波乱材料は、米国より欧州!?

80円回復も急落-ドル円
※ご注意:予想期間は11月1日と表示されていますが、本日(31日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。今の抵抗・支持ラインを、毎日17時から動画で解説!疑問点は、チャットでその場で回答〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕詳細は、下部の関連記事から。

 昨日のマーケットで最も注目されたのは日銀金融政策決定会合でした。結果は実に9年半ぶりとなる“2ヶ月連続の追加緩和”でしたが、発表時刻が15時近くまで後ずれ(通常はお昼過ぎ)したことから、“大規模緩和”への思惑を事前に孕んだ中での発表待ちとなりました。

 そして最初に入ってきた内容は、「資産買入を“66兆円”に増額」でした。これを見たマーケットは瞬間的に円売りで反応し、ドル円は80.122円・Bidまで急伸しました。しかしながら前回までの資産買入が「55兆円」ですので、計算すると増額幅は事前の思惑(10兆円)をわずかながら上回る「11兆円」に過ぎないということなります。これに気づいたマーケットはすぐさま大きな失望へと傾斜し、急激な円買い戻しを誘発しました。こうしてせっかく80円台を回復したドル円は、79.283円・Bidへと急落する動きとなりました。

 もっとも「新たな貸出基金の創設」や「デフレ脱却に向けた政府・日銀の共同文書発表」など、次なる追加緩和への可能性がしっかりと留保されたことから、さらなる下値追いにはつながりませんでした。またハリケーン・サンディ(現在は温帯低気圧に変化)の影響で昨日もNY市場が開店休業状態となったことも、流動性低下から積極的な売買は見送られたと見られるところです。

予定通り発表されるか微妙-米雇用統計
 こうした中での本日の展開ですが、週前半の最重要イベント(日銀)を終えたことで、次は週後半のメインテーマ(米雇用統計)に向けて動き出すと見られるところです。しかしながら昨日予定された米消費者信頼感指数がサンディの影響で明日(11/1)へと延期されており、米雇用統計が予定通りに発表されるかは現時点では微妙な状況となっています。このため積極的なポジション形成は敬遠されやすく、本日が月末であるというスケジュール感も手伝って“本格的な動意は明日以降”との声が多く聞こえる状況となります。

 昨日も指摘した200日移動平均線(本日は79.525円)を巡る攻防は、昨日の動きで一旦割り込んだものの、その後は反転して再び同ラインに収斂してきています。そう考えると引き続き、このラインを巡る攻防がメインシナリオといえるかも知れません

目先の波乱材料は、米国より欧州!?
 波乱があるとすれば、米国よりも欧州の可能性が高いと見られます。本日はユーロ圏財務相の緊急電話会議が行われ、11/16にも資金が枯渇するとされるギリシャの債務問題が話し合われます。スペインの陰に隠れて最近は目立ちませんが、あまり時間がありません。目先の波乱材料となる可能性には注意しておきたいところです。

14:24 追記 画像追加