ユーロ圏財務相会合は結論だせず ~IMFとの溝が深まる

26日に持越しだか・・・
昨日(と言っても終わったのは欧州時間の未明ですが)行われたユーロ圏財務相会合は、一旦は「ユーロ圏財務相、ギリシャ支援で合意に達する」と報じられてユーロ買いが強まったものの、すぐに「会合後に記者会見は行わない」と発表され、市場関係者が会見がないということは合意に達していないのでは、と思ったところ「26日に協議は継続」となり、ショイブレ独財務相が「最終的な結論には達しなかった」と述べたことから急反落する展開になりました。

ユンケル・ユーログループ議長は「ギリシャ政府債務の持続可能性により大きく貢献することを目的とした信頼できるイニシアチブの一貫した包括的措置の特定で進展があった」と述べていますが、実際には溝は深そうです。

前回の会合で、ギリシャが債務残高を持続可能なGDP比120%まで削減する期限を現在の2020年から2年延長することでユーロ圏諸国は合意しましたが、IMFがそれに強く反対し、2020年に目標を達成できないなら今後の融資ができない、としました。ギリシャは、追加の資金拠出なしでは目標の達成は不可能と見られていますが、ユーロ圏の中で、ドイツ、オランダなどといった、いわばスポンサー側の立場の国々が追加の資金拠出などに反対しています。そこで目標達成期限の2020年までEFSFからの融資に対する金利支払いを猶予することと、民間債券保有者から既存の債券を額面の3割でギリシャが買い戻すことでギリシャの債務の圧縮を図る案が提案されました。

しかしIMFは、ユーロ圏各国が損失を負担するべき、としていると見られている一方、ユーロ圏各国は「損失は政治的に見込めるものではないとみられ、少なくとも域内の一部諸国で金融支援を実施する上での政治的・国内世論の支持を損なうことになる」ことから両者が合意できない、と考えられます。

26日にもう一度財務相会合が開かれますが、ドイツなどは来年選挙を控えていることもあり、妥協は難航するものと見られています。