<私の相場観>=第一生命経済研究所・首席エコノミスト 嶌峰義清氏

 当面の市場を見るうえでのポイントは、総選挙後の政権がどうなるかだろう。市場は、自民党の勝利を見込んでいるが、「日本維新の会」の議席数などでは予想と異なる顔ぶれとなることもありえる。また、メーンシナリオの自民党勝利でも相場はだいぶ織り込んだ可能性もある。

 ただ、株式市場に冷淡だった民主党からの政権交代は前向きに評価されるだろう。自民党の安倍総裁の発言が市場の話題を呼んでいるが、的を射ているものとやや行き過ぎのものがある。市場は、中長期で株が買える政策を希望しており、産業育成につながる規制緩和などの政策を期待したい。

 当面の日経平均の予想レンジは9000~9500円と見ている。レンジの上値は期待値も含むが、9000円を割り込む懸念は減少していると思う。

 円は歴史的な高値をつけ、長期的な円安トレンドにあると思う。近年の為替市場は円高というよりドル安だった。しかし、米国はリーマン・ショックの危機を乗り越えつつある。注目セクターは、円安関連の電機・ハイテクなど輸出関連企業、原発再稼動絡みの電力株、それに大手建設株など。