米議会の動向をしっかりチェック

米議会の動向をしっかりチェック
先週16日に、「財政の崖」への対応をめぐりオバマ大統領も含めて与野党幹部が協議を行った結果「あらゆる手を打つ」事で合意したとされ、協議後には幹部から「建設的な会合だった」との談話が発表されました。

このため、市場では年内解決に向けて前進しているというやや楽観的な見方が広がっています。

しかし、財政赤字削減の最大の争点となっている税制改革については富裕層増税(減税打ち切り)を取り下げる気は全くないオバマ大統領と、富裕層増税を行わず税控除の見直しによる赤字削減を主張する共和党の溝は簡単に埋まりそうもありません。

また、先の選挙で当選した議員による新議会が発足するまでのレームダック(死に体)議会が、この問題にどこまで真剣に取り組むのかという不安もあります。

したがって、年内に「財政の崖」が回避できるかについては予断を許さない状況であり、米経済及び世界経済の大きなリスクである事に変わりはありません。

ただ、そうであるが故に「財政の崖」が政治の良識で回避される事も十分考えられ、個人的にもそうなる事を強く願っていますので、今すぐに株売り・円買いというリスク回避行動を取るべきだと言うつもりはありません。

とはいえ、足元の市場の楽観ムードを鵜呑みにせずに、感謝祭休暇明け後の米議会の動向をしっかりチェックする事が必要だと考えています。