安倍発言“賞味期限切れ”の思惑は!?

リスク選好姿勢が鮮明-ユーロ高
※ご注意:予想期間は11月27日と表示されていますが、本日(26日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 「感謝祭翌日で米市場は短縮取引」という流動性が低下しやすい中、先週末は引き続きユーロ買いが目立ちました。「ギリシャへの支援が実施される」との期待感や、予想外の上昇となった独企業景況感指数等を背景に、リスク選好姿勢が鮮明となったからです。

 この影響でユーロドルは一時1.30ドル付近まで上昇し、5営業日連続の陽線引けを見せています。また祝日(勤労感謝の日)で取引が乏しい対円でも上昇傾向は目立ち、ユーロ円は心理的な節目となる107円ラインへ後一歩(106.973円・Bid)というところまで上昇しました。

小幅のレンジ内の動き-ドル円
 一方で前日の流れを引き継いだドル円は、やや反落しています。ただし米国が感謝祭翌日で動意が乏しく、さらに日本が勤労感謝の日で動意薄という特殊な一日であったこともあり、上下40銭程度の小幅レンジ内に終始しました。

ほぼ完全に織り込まれたギリシャへの追加支援
 こうした中で週明けとなる本日の展開ですが、まずはユーロ圏財務相会合に注目が集まるところです。

  ギリシャへの追加支援に対する合意は“まず間違いない”といわれていることから、リスク選好姿勢の台頭には引き続き注意しておかなければならないところです。心理的な節目とされるユーロ円107円ライン超には段階的に損失確定のロスカットオーダーが並んでいるとされており、これらを狙った短期筋の仕掛け的な動きにも注意しておきたいところです。もっともギリシャへの追加支援は“ほぼ完全に織り込まれている”ことを考えると、「噂で買って、事実で売る」のセオリーとなる可能性により注意しておかなければならないのかもしれません。

安倍発言“賞味期限切れ”の思惑は!?
 一方でドル円は、82円台での神経質な揉み合いとなる可能性が高まっています。前記した欧州絡みのリスク選好姿勢は円売り要因となり得るものですが、ドルと円は共にリスク回避時に買われやすい通貨です。このためリスク選好時には“互いに売られやすい”という要素を持っており、変動要因とはなりづらい面を持っています。安倍発言ですでに円安が大きく進行した後でもあることから、リスク選好要因でここからさらに円売りが進行するとは想定しづらいところでもあります。“安倍発言の賞味期限切れ”についても、指摘する声は数多く存在しています。そう考えると上値は重いと考えるのが自然です。

 もっともこの“賞味期限切れ”への思惑は、先週に何度も立ちながら、裏切られ続けてきたという経緯があります。82.70円付近にはまだかなりのドル買いオーダーが散見されていることを考えると、下値も堅いと考えるのが自然ということになります。

 基本は“欧州発のリスク選好/回避”に振り回される展開を想定しつつ、“ドル円にはそれほど影響しない”というのがメインシナリオといえるかもしれませんね。